第19回  イメージングカフェ  レポート  


    【ご参考】第19回募集案内

2月1日(金) 18:30より、恵比寿カルフールにて第19回イメージングカフェを開催致しました (参加者17名:委員、講師含む)。

今回は、日本画像学会シミュレーション技術部会の主査をされている株式会社リコーの門永雅史様をお招きし、「転写Sim.開発 -過去から未来- 電子写真の複雑プロセスへの挑戦」というタイトルでご講演をいただきました。

電子写真におけるシミュレーション技術は帯電プロセスから始まり、潜像形成、現像、転写、クリーニングまでの各プロセスで用いられるようになり、最近ではシステム全体を予測するシステムシミュレーターも実用化されつつあるとのことでした。

その中で今回は、粉体(トナー)が関与する複雑なプロセスである中間転写ベルトを用いた転写プロセスにスポットを当て、過去から現在にいたるまでのシミュレーション技術の変遷をわかりやすく解説していただきました。

転写プロセスをシミュレートする場合に重要なのは「移流」「抵抗」「放電」「電界」「トナー」の5つの因子。1990年代の黎明期の一次元解析から二次元での計算へ発展する中でこれら5つの因子を取り込むことが可能となり、そして現在の三次元でのシミュレーションではより実際に近い解析ができるようになってきているとのことでした。これらの進展を、これまでのご自身の解析例や公開された他社の実用例などを示しながら、各因子が転写に及ぼす影響をわかりやすく説明していただきました。

シミュレーション技術は初期の頃には実機でのトラブルの原因究明の手法として脚光を浴びていましたが、現在ではシミュレーションによる開発の省力化に向けた役割がより重要になっているそうです。

講演後に多くの参加者からも大変わかりやすい内容であったとのお言葉もいただき、あっという間の二時間でした。

記・企画委員会委員 森下浩延(出光興産)


次回(第20回)は、3月8日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。