| 第1回 イメージングカフェ関西 レポート |
2月8日(金) 18:00より、パナソニック企業年金基金 松心会館にて第1回イメージングカフェ関西を開催致しました(参加者11名:委員、講師含む)。
今回は、日本画像学会関西委員会委員でもあり、当学会元会長(2001〜2002年度)の大阪大学名誉教授 横山正明先生をお招きし、「プレゼンテーションの変遷を考える」というタイトルでご講演をいただきました。
先生は大阪大学をご退官後、現在は、大阪大学キャンパスに“Industry on Campus”を謳って設立された株式会社カネカ基盤技術協働研究所の特任教授として有機EL、太陽電池を研究されておられます。今回のイメージングカフェのテーマは、過去、ほんの僅か40年の間に、大きく変遷を遂げたプレゼンテーションの手法についてでした。先生ご自身が学生時代の卒業研究発表から学会、講演会の発表、さらに講義におけるプレゼン資料作成など、プレゼン形態の変遷を通じて見た、その裏側に流れる画像形成技術の潮流をご紹介頂き、今後の新たな方向を参加者と議論しました。
1960年から1970年代、学会の発表などでは銀塩スライドが使用されていましたが、スライド作成に時間が掛かりしかも高価なので、卒業研究発表会などではトンボと呼ばれる木組に打ち込んだ釘に手書きビラをぶら下げて1枚ずつ剥がしながら発表をしたとのこと…。さすがに参加者には誰も経験者はいませんでした。
しばらく銀塩35mmスライドが主流でしたが、より簡単に安価にネガからポジスライド作る方法が検討され、その一つであるキヤノンカルバースライドは窒素泡の発生による光散乱で白黒を再現し、140本/mmと高解像度で広く普及しました。その後、青焼きスライドや有機光半導体を用いたパナコピースライドが発明され、さらにその後アナログ複写機の普及に伴いOHPも普及し始め、1対多人数のプレゼンではスライドとOHPの2方式が暫く主流となり併用されました。またインクジェットの大判化によって手軽にポスターを作製することが可能となり、1対数名のプレゼンには今も活躍しています。1995年のパソコンの低価格化と液晶プロジェクタの普及によって、1対多人数のプレゼンではプロジェクタの利用したパワーポイントが主流となり、今ではOHPやスライドの投影機は見ることも出来なくなりました。
今後については、「Wi-FiやiPadなどを活用したドキュメント共有などで、紙を使う会議シーンは無くなるのではないか?」、「人間の相互理解の為には、紙は必要だ」 等々、参加者で議論し、将来のドキュメントソリューションについて意見を交換することができました。記・関西委員会 委員長 北岡義隆(パナソニックシステムネットワークス)
次回(第2回)は、6月に開催予定です。企画を決定次第、ご案内します。