| 第22回 イメージングカフェ レポート |
2013年5月17日(金)18:30より、恵比寿カルフールにて第22回イメージングカフェを開催いたしました。(参加者19名:委員、講師含む)
今回は、講師としてプリンティングディレクター(元PCM竹尾)の大嶋 博様をお招きして、「“紙”からみるインクジェットとアートの世界」というタイトルで講演をいただきました。大嶋様は、製薬、音響機器、磁気媒体などの異業種を経て、紙の専門商社である株式会社竹尾に入社されました。竹尾に入社直後に携わったPOPシステムが最初のインクジェットプリンタとの関わりとのことで、それ以来インクジェット用の様々な紙の商品開発を担当されてきました。現在は、自宅工房で国内外のアーティスト、美術館等の依頼を受け、プリンティングディレクターとしてインクジェットプリント作品の企画や出力をされています。
講演はまず、作品を出力する際に紙が果たす役割について、プリントサンプルを使用して詳細に説明をしていただきました。
プリンティングディレクターは、出力する用紙を決めるだけではなく余白の取り方までも決めていくとのことです。この選択によって作品の表現するものが大きく変わってしまうことが出力サンプルの比較で理解できました。また、出力に際しては、作品からアーティストが表現したい事柄を読み取って、紙のテクスチャーや色調を決めていくそうです。竹尾での最初の仕事であるPOPに関して、男性と女性では見方や認識が異なること、デッドゾーンが存在し、これを活用することで売上が向上する仕掛けが出来ることなどの紹介がありました。
また、POPのサイズは棚と同様にB系列が基本であり、A系列は使いづらく、インクジェットプリンタの使用はA3機が発売され、B4サイズの出力が可能になってからとのことでした。
更に、イラストPOPからビジュアルPOPへ転換していく中でシズル感をいかに表現できるかが課題になってきたこと、インクジェットプリンタには白色インクが搭載されていないが余白の使い方次第でより白さを感じさせることができること、幼児戦略には黒が欠かせないこと等、画像出力に携わっていく中で大変興味深いお話がありました。大嶋様の話術の巧みさもあり、瞬く間に時間が過ぎてしまいましたが、心に残ったものは多かったのではないかと思います。
記・企画委員 大倉浩和(三菱製紙)
次回(第23回)は、7月5日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。