| 第27回 イメージングカフェ レポート |
2013年12月11日(水) 15:00より東京工業大学 大岡山蔵前会館にて 第27回イメージングカフェを開催しました(参加者28名 委員・講師含む)。
今回は、昨年に引き続き年末スペシャルとして、「イメージング技術 2013 徹底討論」と題して、イメージングに関する各分野について、今年一年を振り返るとともに今後の方向性について議論しました。
いつもより早い時間に開始して講演(第1部)に引き続き、お酒も飲みながら討論と懇親を深めイメージング技術について語り合う第2部を設けた特別企画です。
第1部の講演は、4つの主要技術分野について、造詣の深い専門の方々からご講演をいただきました。
1. 電子写真技術 (北野賀久氏 (富士ゼロックス))
主要メーカーから2013年に発売された新機種について、ターゲット市場や仕様について詳細の解説をしていただきました。今後の動向として、プロダクション向けは用紙の汎用性や特殊色への対応、オフィス向けはモバイルやクラウドとの連携や環境対応、SOHO向けはデザイン性が重要視されてくるのではとのお話をいただきました。
2. インクジェット技術 (江口裕俊氏 (リコー)、インクジェット技術部会)
デジタル印刷の状況は、国内の印刷ページ数が前年比で微減となる中、インクジェット方式は設置台数、印刷ページ数共に増加しているとのお話がありました。2013年のトピックスとして、商品印刷分野での各社ラインナップの拡大や、Drupa2012で発表された機種のその後、ホーム・オフィス向けでの小型化やA3化、各社の新ヘッド、そして最後に3Dプリンターに至るまで、豊富な資料を使い解説していただきました。
3. 電子ペーパー技術 (堀田吉彦氏 (リコー)、電子ペーパー部会)
電子ペーパーの各種方式の原理などがまず解説され、その後、eインクやソニーなど各社の技術開発動向についてデモ動画など使用し分かり易く解説していただきました。また、新たな用途としてスマートウィンドウ等の紹介もあり、航空機や自動車、オフィス、個人ユースまで、今後様々な製品に展開されていきそうな期待を持ちました。
最後に堀田さんが今年、画像学会技術賞を受賞されたリライタブル技術を応用したID-タグとそれを用いた配送システムの紹介もありました。4. デジタルファブリケーション・他の技術 (酒井真理氏 (東京大学)、デジタルファブリケーション部会)
デジファブの今年の動向について、(1) プリンテッドエレクトロニクスにおける塗布型酸化物半導体を用いたフレキシブル化及びインクジェット法による大型有機ELディスプレイの開発、(2) 3Dプリンターの低価格化や、国家的にも重要視されてきた工業分野への応用、(3) バイオプリンティング分野での再生医療の応用、特に3Dプリンターによる実用例など、様々な進展の解説がありました。最後に、デジファブはより身近な所に利用されていくとのお話があり、米国での視察の様子等の紹介がありました。
第2部にもほとんどの方に参加いただき、大いにディスカッションも盛り上がり有意義なひとときをお過ごしいただけたようでした。記・企画委員 森下浩延(出光興産)
次回(第28回)は、1月31日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。