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第35回 イメージングカフェ レポート |
2014年10月3日(金)18時30分から恵比寿カルフールにて、第35回イメージングカフェを開催しました。参加者は17名(講師、委員含む)でした。
今回は、講師として、アジア航測株式会社の千葉達朗様をお招きし、「新しい地形可視化手法『赤色立体地図』の発想と可能性」というタイトルでご講演いただきました。
アジア航測は、航空レーザ計測などによる地形調査から防災や土地開発に必要なデータ分析を行う会社であることから、講演の冒頭ではつい先日の御嶽山の噴火について最新画像や火口マップを使って現状を紹介してくださいました。
今回のテーマ、『赤色立体地図』を開発するに至った背景と経緯は、次のようなものでした。
1. 航空レーザ計測の発達
かつて一般的だった航空写真による地形計測では、森林地帯の地表面の情報は得ることはできなかった。
新たな航空レーザ計測では上空からレーザスキャンすることにより、森林の木々の隙間から地表面の情報が得られるようになり、GPSでの測位精度の向上と相まって精密な測量が可能になりました。また、火口底のような光の届かない地形も計測可能になりました。
この航空レーザ計測を用いて富士山の樹海の地形計測を行い、精密な地形情報を得ることができたのですが、せっかくの情報をわかりやすく地形図として表現する手法がなく、新たな地形可視化手法の開発に着手したとのこと。2. 地図表現の課題とブレークスルー
従来、等高線図、陰影図、斜度図、といった地図表現がありますが、それぞれ一長一短。
千葉氏は、谷と尾根の区別がつきにくい斜度図に対して、地上開度(天頂への解放指標)と地下開度(天底へ解放指標)から、谷と尾根を区別する新たな指標“尾根谷度”を考案し、斜度を赤の階調で、尾根谷度をグレースケールで表現し、両者を合成することで、谷と尾根の区別ができる地形可視化手法『赤色立体地図』を完成させました。赤色立体地図は、等高線図や鳥瞰図、地質図、陰影段彩図などと組み合わせでも効果があり、陰影段彩図を合わせた月の画像や、富士山の鳥瞰図の動画など、いずれも見事なものでした。実用面においても、赤色立体地図で表現することで、新たな火口列を発見することができた事例などが紹介されました。
記・企画委員 石井 昭(富士ゼロックス)
次回(第36回)は、11月7日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。