第39回  イメージングカフェ  レポート

2015年3月13日(金) 18:30より恵比寿カルフールにて第39回イメージングカフェを開催いたしました。(参加者24名:委員、講師含む

今回は、紙の機能化や紙文化材の保護等でご活躍されている筑波大学生命環境科学研究科の江前敏晴教授にお越しいただき、「紙と印刷を活用したエレクトロニクスが築くエコグリーン社会」の題目でお話しいただきました。

紙デバイスの研究例として最初に、「紙基板とインクジェット印刷を用いた血糖濃度測定センサー」の研究の紹介があり、紙の材質や空隙構造の最適化、パルプ繊維の配向制御などにより定量的に血糖値を測定できることをお話しいただきました。
同様に紙基板とインクジェットプリンターを用いた効率的に培養観察可能なバイオアッセイシステムの研究など医療用途に関するものや、音に反応するポスターや将来的にはウエラブルデバイスの電源供給を目指した「紙の振動を用いた発電デバイス」の研究例などもご紹介いただきました。

これまで文字や画像などの印刷に使われている身近な紙とプリンターが、医療分野等の次世代電子デバイスに使用できる可能性に、出席者からも興味を持って活発な質問がありました。
講演の中で江前先生が代表幹事をされている「紙のエレクトロニクス応用研究会」の活動のご紹介もあり、研究者とメーカーの他にコーディネーターとしてクリエーターやデザイナーも一体となった紙を用いたエレクトロニクスへの応用への取り組みも紹介されました。

講演全体を通じて、単に安価、廃棄し易いというだけでなく、浸透性やフレキシブル、混抄性など紙ならではの特徴を活かして、環境に優しい様々なエレクトロニクスデバイスへの展開を図ろうという江前先生の思いが伝わった講演でした。

記・企画委員 森下浩延(出光興産)


次回(第40回)は、4月17日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。