第44 回  イメージングカフェ  レポート

2015年9月4日(金) 18:30より恵比寿カルフールにて、第44回イメージングカフェを開催致しました。(参加者25名:委員、講師含む)

今回は「 産業用途に広がるレーザーマーキング技術 〜ニーズと技術動向および今後の課題〜」と題して、パナソニックデバイスSUNX株式会社の今井慎司様にお話しいただきました。

レーザーマーキングは、

  1. 金属、樹脂、紙、ガラスなどにレーザービームを用いてダイレクトに表面を彫り込んだり、削ったり、発色させたりする加工方法である
  2. 従来の印字方法(インクジェットプリンターやスタンプなど)に起因する、「文字が消える・滲む・消耗品が必要」といった問題を解消する
  3. リサイクルに有利、解像度が高い、絵やバーコードの印字が可能

など多くのメリットを持ち合わせており、これらの特徴から品質管理・安全管理の用途として需要が拡大しているそうです。

レーザーマーキングは被加工物の一部を融かすため、その強度を低下させないように最適なレーザー波長やパルス幅や強度を選択することが重要とのことです。 

パナソニックデバイスSUNXのレーザーマーカーは、ガルバノスキャニング方式を採用。また、従来方式の固体レーザーマーカーで問題であった設置面積、取付方向の制約、ランプ交換、ミラーなどの光学調整、ランニングコストなどを解決するため、画期的なパルス発振ファイバーレーザー方式(FAYb方式)を開発。これらの技術によって、小型、長寿命、高効率、完全空冷を実現。その実用例を動画を交えてご紹介いただきました。

また、レーザーマーカーはモノトーンの表現しか出来ないと思われがちですが、最近ではステンレスやチタンなどの金属表面にレーザー照射し、その上に、ある厚みの金属酸化皮膜を形成し、この皮膜表面からの反射光と基体金属との界面からの反射光との干渉を利用して多様な色を表現する技術も開発されているのだそうです。これも様々な実用例を用いてご紹介いただきました。

講演全体を通じて、レーザーマーキングがトレーサビリティの重要な役割を果たす重要な技術であることがよくわかりました。今後はさらに、レーザーでマーキングするだけでなく加工も同時に行うことができるようにしていきたいとのことでした。

記・企画委員 名越応昇(三菱製紙)


次回(第45回)は、10月9日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。