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第45回 イメージングカフェ レポート |
2015年10月9日(金) 18:30より東京工業大学大岡山蔵前会館ロイアルブルーホールにて、第45回イメージングカフェを開催致しました。
今回は「いま熱い!デジタルテキスタイルの世界 〜必見、ITMA2015 最新情報〜」と題して、キヤノン株式会社の城田衣様にお話しいただきました。現在、急速に拡大し注目を浴びている分野ということもあり、講師含め55名と過去最多の出席者となりました。
デジタルテキスタイルとはスクリーン等の版を利用せずにインクジェットや電子写真などデジタル印刷の技術を用いて布にプリントする技術です。
まず最初に、基本的な製造工程や布地の素材によって使い分けられる色材の種類などの解説がありました。デジタルテキスタイルのメリットとして、(1)多品種・小ロット・短納期 (2)デザインの自由度 (3)環境に優しいこと(低排水、省エネ)、があります。それらのメリットを活かして、世界的なファストファッションメーカーやスポーツ衣料メーカーが在庫や物流のコストを大幅に削減したり、売れ筋商品を短納期で生産している例、あるいはグラデーションなど多様なデザインが可能になることで欧州高級ファッションや日本では和装にも採用されている例などご紹介いただきました。次に、デジタルテキスタイルの歴史についてのお話がされました。
第一期(1989〜1999年)に日本のプリンターメーカーを中心とした市場開拓があり、第二期(2000〜2008年)はイタリアのコモ湖を中心とした中小の印刷メーカーとデザイナー達の参入により世界的に拡がり、さらに第三期(2009年〜)ではデジタルテキスタイルの課題であった「遅さ」を打破した高速機の登場などで普及が加速しつつあるとのことでした。その背景にあるインクジェットのヘッド、マシン、さらにインクメーカーなど各社のビジネスモデルの考えや、本年11月からミラノで開催される業界最大の展示会(ITMA)での注目メーカーの技術やM&Aの動向についてのお話がありました。最後に、新規な印刷方式や顔料インクを用いた技術の紹介など、実際のプリントサンプルも多く見せていただき、各々の技術の特徴などを知ることができました。
多くの出席者からも活発な質疑討論があり、日本の印刷技術を活かしたデジタルテキスタイルへの期待の高さを実感できた講演でした。
記・企画委員 森下浩延(出光興産)
次回(第46回)は、11月13日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。