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第48回 イメージングカフェ レポート |
2016年2月5日(金)18時30分から恵比寿カルフールにて、第48回イメージングカフェを開催。参加者は19名(講師、委員含め)でした。
今回は講師として浜松ホトニクス株式会社の須山本比呂様にお越しいただき、「シングルフォトン検出とは? 〜ノーベル賞を支えた光検出技術〜」の題目にてご講演いただきました。
浜松ホトニクスは高精度な光電子増倍管を開発し、カミオカンデやスーパーカミオカンデにおけるニュートリノの検出を成功に導いた会社として知られています。このような基礎物理の研究を支える企業の研究者として、冒頭では「素粒子とはなにか」を平易な言葉でわかりやすく解説していただきました。浜松ホトニクスの社内では「光は物質の糊である」と言われているそうです。光子は物質の電磁的相互作用を媒介する素粒子であり、光を追究することがあらゆる現象の解明のカギになるということなのだそうです。
続いて、世界に類を見ない浜松ホトニクスのシングルフォトン検出機の原理や商品群を紹介してくださいました。これらは、加速粒子実験施設で素粒子の衝突で発生した光や粒子線の計数に使われており、この分野での世界シェアは8〜9割とのことです。
浜松ホトニクスのシングルフォトン検出機には、電子管型の光電子増倍管と半導体型のSi-PMがあり、測定環境や用途によって使い分けています。スーパーカミオカンデのような巨大な設備では外形20インチという巨大な光電子増倍管で壁面を埋め尽くしています。これをSi-PMで作るとコストは2ケタあがってしまうとのことでした。Si-PMは、光電子増倍管に比べて暗電流は大きいけれども、磁場中でも使える、動作電圧が低い、といった特徴があり、医療機器での利用が広がっています。最後に、シングルフォトン検出機の医療応用としてPET(Positron Emission Tomography)やコンフォーカル顕微鏡の診断画像を紹介してくださいました。
普段、深くは考えない素粒子物理や宇宙創世につながる話題から、画像分野に関連する話題まで、興味の尽きない講演でした。
記・企画委員 石井 昭(富士ゼロックス)
次回(第49回)は、3月11日(金)に恵比寿で開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。