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第49回 イメージングカフェ レポート |
2016年3月11日(金)18時30分から恵比寿カルフールにて、第49回イメージングカフェを開催。参加者は25名(講師、委員含め)でした。
今回は「電子写真ノイズと歩んだ四半世紀〜オフセットと銀塩写真の画質に挑む〜」と題して、富士ゼロックス株式会社の井出 収様にご講演いただきました。
如何にして電子写真のノイズを減らし、オフセット印刷や銀塩写真画質のレベルへ到達させられるか、というテーマに長年取り組んできた井出様のお話しが聞けるということで、早々に満員御礼となりました。
最初に、粒状性とその評価方法、アナログ(濃度変調)とデジタル(面積変調)の電子写真の違いについて解説がありました。
続いて、像構造(粒状性やシャープネス)の改善について、画像構造の物理的観点から色々とアプローチされたお話をいただき、
トナー粒子の着色力を落とすことやトナー粒子を理想的に配列することで良好な粒状性を実現できる。 静電潜像の鮮鋭化・現像での潜像乱れ抑制・転写でのカラートナー残の抑制・定着工程での機械的ゲイン抑制と表面平滑化により粒状性は大きく改善する。 基材の種類(普通紙、コート紙など)における表面の粗さが粒状性に影響を及ぼす。 透明トナーを2.と3.の観点で活用すると粒状性を大きく低減できる。 潜像に対する磁気ブラシの相互作用として、機械的要因よりも電気的要因が粒状性に影響を与えている。など、興味深い内容でありました。
技術開発のゴールは、セブン-イレブンの写真プリントの延長として、銀塩写真のミニラボ市場を置き換えることにあり、上述の知見を組み合わせた実際のプリントサンプルからも、電子写真プリントでも銀塩画質に近いレベルを実現できる可能性が伺えました。
講演全体を通じて、電子写真のノイズを大きく低減し、オフセット印刷や銀塩写真の分野へ電子写真を拡大させていきたいという井出様の強い思いが伝わった講演でした。
記・企画委員 名越応昇(三菱製紙)
次回(第50回)は、4月22日(金)に東工大(大岡山)で開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。