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第50回 イメージングカフェ レポート |
2016年4月22日(金)18時30分から東京工業大学(大岡山)蔵前会館にて、第50回イメージングカフェを開催。参加者は24名(講師、委員含め)でした。
2011年2月に始まりましたイメージングカフェは、皆様の温かいご支持をいただき、5年の活動期間を経て、この度の50回目の開催を迎えました。毎回多くの方に参加いただき、ここまで続けることができました。企画委員会委員一同、大変感謝しております。今後も、日本画像学会会員の皆様に、楽しく有意義なイベントとして企画提供してまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。
今回のイメージングカフェは、東京大学名誉教授の原島博先生をお迎えし、「人生画像三昧」と題して、50年近くにわたる研究者人生を振り返りながら、先見性に満ちた数多くの研究を紹介いただきました。
原島先生は、日本バーチャルリアリティ学会、映像情報メディア学会などの会長を歴任されるとともに、1995年に日本顔学会を設立するなど、幅広い活動を通じてコミュニケーション工学の基礎を探り、その技術的サポートに取り組まれました。20歳代の1972年に最初に書いたIEEEの論文は、30年以上の歳月を経て2006年のIEEE世界標準(IEEE802.3an)に結びつきました。30歳代は、画像の符号化や処理に関心を持ち、40歳代では、マルチメディア時代へと技術が発展する中、ネットワークの統合(インターネットの社会)により、ばらばらであった情報技術や情報サービスが統合されていくことを早くから予見し、放送メディアやネットワーク社会に関する多くの提言をされました。そして、画像符号化の標準化に関わり、国際標準(MPEG)の制定が地上デジタル放送につながりました。50歳代に入り、知的符号化の対象として「人の顔」を取り上げ、日本顔学会を設立しました。また、空間共有コミュニケーションに関して、1996年日本バーチャルリアリティ学会の発足に関わるなど、新たな時代に向けた環境整備に取り組み、60歳代は、科学技術を文化にするための教育活動を推進されました。
ここで書きました活動は講演の話の極々一部で、原島先生の先を読み、時代を牽引してきた研究活動に、ただただ圧倒されるばかりでした。現在70歳代になられても、コミュニケーションの発展にまだまだ精力的に取り組まれている原島先生からパワーをいただいた一日となりました。
記・企画委員 酒井真理(東京大学)
次回(第51回)は、5月20日(金)に恵比寿カルフールで開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。