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第60回 イメージングカフェ レポート |
2017年5月26日(金)、東京工業大学 大岡山 蔵前記念会館にて第60回イメージングカフェを開催しました。講師には、次世代プリンテッドエレクトロニクス技術研究組合(JAPERA)研究部開発部長兼NEC分室室長補佐の西 眞一様をお迎えし、「プリンテッドエレクトロニクスが作る柔らかなIoT社会」のタイトルでお話いただきました。参加者は37名(講師・委員含む)でした。
最初にプリンテッドエレクトロニクス(PE)の特長について以下のようなメリットを述べられました。
導電性インクや絶縁インクなど機能性インクを使って短い工程で印刷することができるため少量多品種生産が可能である。 無機半導体のようなフォトリソ工程や高温、高真空装置などの高コストな工程や設備を使わずとも高均質な大面積デバイスが製造できる。 有機材料の特長を活かしてフレキシブル・薄型・軽量なデバイスを実現できる。次にJAPERAの活動の紹介がありました。JAPERAでは、電気、印刷、装置、材料に関係する15の企業と産業総合研究所が参加し、G1サイズ基板(30×40センチ)用の全自動連続印刷製造ラインを用いた技術開発に取り組まれています。現在、アプリケーションをフレキシブルなIoTセンサーに設定し、そのための要素技術、製造技術の確立を目指した活動をしています。
その中で全印刷TFTフィルムの製造に関する印刷技術や材料についての特長や課題の説明がありました。例として、撥液性Agナノインクと絶縁膜塗布を組み合わせた新規層間絶縁膜の作製技術、それを用いた世界初の圧力と温度、大きさなどを同時検出できるフレキシブルな圧力・温度複合センサーの紹介がありました。講演をお聞きし、JAPERAではPEのアプリケーションや技術のコンセプトを定め、着実に成果を上げていることを知りました。また講演の中で、PEの技術と他の技術との複合化(無機材料とのハイブリッドなど)することでコストや性能面でメリットが出せるアプリケーションもあるのではとのコメントもありました。それらも含め、さらにインク材料や印刷技術の改良が進んでいけば、IoT化が進むコンシューマービジネスや健康・医療用途など、様々な分野へPEを用いたフレキシブルデバイスの拡大が期待されます。
記・企画委員 森下 浩延(出光興産)
次回(第61回)は6月30日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。