第7回  イメージングカフェ関西   レポート  


    【ご参考】第7回募集案内

2018年10月5日(金) 15時00分より、大阪大学(吹田)産学協創本部A棟にて第7回イメージングカフェ関西を開催しました。講師には、株式会社カワノラボの河野 誠様をお迎えし、「粒子の素顔を探ります 〜 世界初! 粒子の濡れ性・分散性の数値化 & 分布ではない粒子径測定 〜」のタイトルでお話いただきました。参加者は25名(講師・委員含む) でした。

冒頭に粒子とはどんなもの?とのお話がありました。“粒子”と呼べる大きさは数nm以上であり、単一分子との違いは“界面を持っていること、それが常に揺らいでいる”とのお話から始まりました。粒子径だけでなく、この界面状態を粒子一粒毎に分析評価することにより、製品機能や性能をより正確に知ることを目指し、現在の測定技術の研究開発を進めておられます。

最初に粒子径の測定技術として、ナノメジャーの紹介がありました。これは薄い2枚のガラス板をくさび状に対峙させた測定セルに毛細管現象で粒子溶液を投入させ、“ふるい”の要領で一粒一粒の粒子径を測定する技術が示され、凝集粒子の影響を受けにくい、アスペクト比の簡便測定、柔らかい粒子の取り扱い等の特徴を説明頂きました。

次に磁気泳動による粒子評価法についてのお話があり、物質固有の磁化率を利用した計測技術について説明を頂きました。単一成分だけでなく、粒子径や溶媒を選定して計測結果を合わせることで、粒子の空隙率や構成物質も測定可能であることが示されました。
会場には測定装置も展示され、途中の休憩時間には測定デモを行って頂き、一粒一粒の磁化率測定の具体的なイメージを示されました。
続いて測定の応用事例として、造粒方法、表面修飾の違い、結晶構造の異なるもの、細胞の生死の比較や、トナーの構成材料やトナー粒子での差異の検出事例も示されました。

質疑応答合わせて2時間の講演で、測定技術の基本的な部分から、数多くの測定応用事例をご紹介いただき、具体的にわかりやすくご説明いただきました。また質疑応答も時間一杯まで活況に行われ、技術者の新しい測定技術に対する深い興味を感じた講演会となりました。

記・企画委員(関西委員会) 足立 克己(シャープ株式会社)


次回(第8回)も企画予定です。決定次第、ご案内いたします。