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第78回 イメージングカフェ レポート |
2019年7月26日(金)、東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター(田町)にて第78回イメージングカフェ・サマースペシャル「オフィスでの電子写真とインクジェット 〜攻めるIJ、受けて立つEP 〜」を開催しました。講師は、藤井雅彦氏(富士ゼロックス)、山本幸男氏(データ・サプライ)、酒井真理氏(山形大学)そして柳田貴之氏(エプソン販売)をお迎えしました。
参加者は44名(講師・委員含む)でした。会の途中で行なわれた参加者の確認では、インクジェット(IJ)関係者が半数、電子写真(EP)関係者が2割、残りがその他となり、IJ関係者の関心の高さが伺えました。
最初にインクジェット技術部会主査の藤井氏より、過去2回の振り返りが行われました。
第1回の討論はICJ2016のワークショップ「インクジェットと電子写真,いまさら誰が気にする,何を気にする」として開催されました。EPとIJでは、隣の芝は思ったほど青くないということが分かりました。
第2回は2年前のイメージングカフェ・サマースペシャル「技術論から語る電子写真とインクジェットの未来」として開催されました。お互いの技術課題に焦点をあてた議論を行った結果、競合技術ではなくお互いの共創技術を定義できれば、業界にとって望ましいという結論となりました。次に山本氏よりオフィス用プリンタの世界市場動向の紹介がありました。
最近のLBP市場の特徴、先進国と新興国の状況をお話しいただきました。特に日本のオフィス、インドのオフィスやコピーショップの話題、中国における各メーカーの活発化を詳細にお話いただきました。世界で見ると、IJとEPで共存するケースもありますが、国ごとに使い方が異なるため、同じ土俵で議論するには、まだ課題があるとの結論でした。次は酒井氏より、2003年以降に登場したシングルパスのオフィス用IJ機の特徴について解説がありました。
最近のIJ市場の特徴は、定額+従量制が好評で、大容量インクタンク+CISS(Continuous Ink Supply System)がキーとのことでした。ご講演では、9種類のヘッドとプリンタの技術的特徴を解説していただきました。また、2017年以降の4機種の特徴を比較していただきました。近年の各社IJ機器の発展を知り、IJ技術の潮流を感じることができました。最後は柳田氏にIJ機の開発から販売の状況をご紹介いただきました。
省エネルギー、小型化、高精度(高速、高画質)の技術を追求してマイクロピエゾ技術の磨き上げることで、持続可能な社会の実現に貢献し、ビジネスチャンスを拡大するというお話がありました。実際に手掛けられた事例として、印刷機器を集約して業務効率化に貢献した例や、ペーパーラボでセキュリティ担保と同時に環境配慮型のオフィスを展開した例、オフィスの印刷環境をアセスメントして可視化することで最適な印刷配置を提案した例を紹介いただきました。休憩を挟み、講演者によるパネルディスカッションが行なわれました。藤井氏がファシリテータ役となり、今回のサブタイトルである「攻めるIJ、受けて立つEP」を切り口として様々な視点で講演者と会場の参加者へ問いかけが行われ、活発な議論が行われました。
最後のまとめでは、「攻めきれないIJ、受けて立つ気がないEP」が現在の状況ではないかという話となり、次回は「EPはどこへ進むのか?」を議論したいというところで幕引きとなりました。記・企画委員 近藤 芳昭(コニカミノルタ)
次回(第79回)は9月6日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。