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第87回 イメージングカフェ レポート |
2021年3月19日(金) 19:00より、オンラインにて第87回イメージングカフェを開催しました(参加者27名 *委員・講師含む)。
今回は「海外メディアから見る日本メディアの方向性について〜 2035年の技術を目指して 〜」とのタイトルで、株式会社共同通信デジタル取締役兼執行役員の黒澤勇様にご講演いただきました。黒澤様は印刷、IT関連メーカーなど複数の会社で新聞やメディア業界のマーケットを担当され、現在の会社でも新聞関連の業務の傍ら、海外のデジタル関係のマーケティングの調査もされており、今回、その一端をご紹介いただきました。
最初に、紙離れにより新聞などの販売が減少し、さらに新型コロナウイルスにより生活スタイルが大きく変化する中、欧米メディアのDX(*)化の状況について解説されました。海外では10年ほど前からDX化の動きが始まりましたが、当初は失敗の連続で早い会社で5年、遅い会社では10年かけて導入が進められました。その中で成功するためにはDX導入で自分たちが何をしたいのかを明確にすることが重要であるとの話や、各新聞社が世代毎あるいは読者の傾向を解析してターゲット毎にサービスを提供し、顧客を拡大しようとしていく事例の紹介もありました。米国のある新聞社では2030年には紙の新聞をなくす方針との紹介もあり、世界的に紙の新聞は無くなる方向だろうとのお話がありました。ただし、欧米では地元の新聞社への信用や愛着があり、寄付による支援などで新聞メディアは存続していくだろうとのことでした。(* DX:Digital Transformation)
また、これまでの時代の大きな変化には半導体の技術革新が大きな影響を与えており、その動向を注視することが次の変革の流れを知るヒントになるとのお話もいただきました。
その他、日本のデジタル化が、欧米や中国などに比べ遅れており、その要因としては経営者の資質や、顧客志向など経営の考え方の違いが影響しているとのご指摘や、今後はGAFAや自動車メーカーなどの巨大企業が高速ネットワークを構築していくなど、デジタル化の動向に関する様々な事例の紹介や示唆を与えていただき大いに興味あるご講演でした。記・企画委員 森下浩延(出光興産)
次回(第88回)は5月21日(金)に開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。