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2006年度日本画像学会シンポジウム&フリートーキング

『デジタルプリントの新しい領域への挑戦』

Abstract
講 師題目&要約
本庄 知
本庄研究室
「画像記録技術の変遷と産業応用」
1.画像記録技術の変遷
産業応用を含めて、一般的な画像記録系の構成と問題点を紹介し、特に電子的撮像系の進歩が何をもたらしたかを論ずる。
2.産業応用分野での画像記録
演者は研究経歴の中の重要な部分を、専ら産業応用の研究に費やした。扱った主な系は、電子写真による造船用罫書きシステムと静電記録による鋼板マーキングシステムである。この時の経験から、皆さんに役立つであろう話題を2、3紹介したい。
3.今後の動向。
石間 和巳
株式会社リコー
「湿式電子写真方式によるデジタルカラー捺染機」
 水現在、日本の捺染産業は衰退の一途を辿っており、その生産量は全世界の2%切るまでに減少して来ており現在も低下し続けている。このような背景のもと、湿式電子写真方式を応用する事によって、捺染工程の簡素化、コストダウン、多品種少量生産、クイックレスポンス等を実現すべく実用化を目指して来た。この様な努力は他方式でもなされており、その一つがインクジェット方式であり既に実用化されているが生産性の低さが問題である。電子写真方式は生産性では従来方式とほぼ同等と言えるが、現在の電子写真方式捺染機はまだ多くの技術的な課題を抱えており、実用化までには幾つかのハードルを越えなければならない、それらの課題は紙の場合とは似て非なるものである。今回は従来の捺染について理解を深める為の一助として、日本における中堅クラスの捺染工場の実例を紹介する。更に、このような状況をいくらかでも改善すべく、新たな印捺手段を提供しようとした試みとして試作した、湿式電子写真方式デジタルカラー捺染機を紹介する。また、本捺染機が実用化された場合に創生されるであろう市場規模についても考察する。
藤井 洋三
コニカミノルタIJ(株)
「捺染分野へのインクジェット技術の応用、現状と今後の課題」
 昨今、産業用途向けにインクジェット技術が利用されはじめ、その動向が注目されている。既に上梓されている分野として、テキスタイル分野への捺染プリンターを紹介し、現状と今後の課題について述べる。テキスタイルインクジェットの市場動向、技術動向、弊社「Nassenger-V」採用技術、周辺技術、を報告し、さらにこの分野が発展していくための課題を考察する。
此下 幸栄
ソニー株式会社
「医用参照用画像記録材料への要求」
 医用画像のハードコピーシステムとして、サーマルプリンターは、小型、高画質、高速出力、高い信頼性、低騒音という特徴から医療現場に於いて広く活用されている。特に超音波診断装置や電子内視鏡の参照画像出力用として、それぞれモノクロ感熱紙プリンター及び昇華熱転写カラープリンターが標準的に用いられるようになっている。本稿ではこれら医用参照用画像の出力用として使われるサーマルプリンター用感熱記録材料に要求される特性及び性能について解説する。
大関 智之
富士写真フイルム株式会社
「医用診断用デジタルイメージング材料の技術」
 CR/CT等の画像診断技術の進展、病院内インフラ整備に伴い、医療診断画像のデジタル化が急速に進んでいる。このような環境下、医療用デジタルイメージング技術、中でも現像液処理を伴わないドライ方式の医療用記録材料がますます重要になってきている。ドライ材料には大きくわけてフォトサーマル方式とサーマル方式がある。フォトサーマル方式とサーマル方式は、それぞれ画素数、機器サイズ、処理速度において特質があり、それぞれに適した使用領域がある。前者が大病院の集中処理に適し、後者は小規模病院、開業医、大病院での各診療科分散処理に適している。医療診断イメージング材料として求められる技術としては、両方式ともに広いダイナミックレンジを有すること、処理能力、濃度の安定性と均一性、出力後の画像安定性、診断に適した純黒色の色調などが求められる。本解説ではこれらの要求事項に対する両方式における最近の技術内容を解説する。
鈴木 健一
キヤノン株式会社
「インクジェットプリンタの医療画像出力への応用」
 最近のインクジェット技術を用いて、医療画像を出力するプリンタシステムを開発した。パラメータは、従来のイメージャ(医療画像専用プリンタ)で出力されたフィルムをシャーカステン上で観察した場合における人間の目の濃度分解能を測定し、この結果に基づいて最適化した。また、このシステムの信頼性を、ROC分析により評価し、イメージャと同等レベルの特性であることを示した。