| 講 師 | 題目&要約 |
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中居 仁司
ブラザー工業株式会社
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「クリーナレスを中心とした感光体周辺の小型化技術」
当社では主力モノクロレーザープリンター機種群に非磁性1成分トナーを用いたクリーナレスシステムを採用してきた.転写残トナーを現像器で回収する本方式は,転写工程下流部分のスペースが削減でき感光体周りの小型化に有効である.本方式の採用に加え,感光体周りの部品類全体の小型化が装置全体の小型化・薄型化に寄与している.一方,紙紛や異物が現像室に還流するというクリーナレスシステム固有の課題も持ち合わせるため,紙質や環境変化等による画質劣化が極小になる工夫も重ねてきた.本稿ではこれらの工夫点を含めた感光体周辺の小型化技術について言及する.
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朴 奇柱
サムスン電子株式会社
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「世界最小Color Printer CLP-300 におけるProcess技術」
2006年8月に,長らく待望されていたSOHOおよび個人向けに使用できる電子写真方式のColor Printerとして,世界最小,最軽量また低価格を実現したCLP-300を発売した.本機では,さらに低騒音化,使い勝手の良さ,画質の向上さらにDesktop機としてのDesignに至るまで,顧客の潜在的要望を採り入れて新しい市場を創造するConceptを提供した.本講では,これらを実現したProcessについて紹介する.
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後藤 浩
コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
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「小型プリンタにおける画質と信頼性の向上技術」
小型プリンタという省スペース・低コスト制約と,カラー化の拡大の中で求められる高画質・高信頼性を両立する為の技術について,電子写真の現像の観点から論ずる.
まず高画質化については,感光体上に形成された網点潜像に対してダイナミックレンジを確保しながら現像できる技術として,非接触1成分AC現像方式について述べる.
また信頼性向上については,1成分現像で課題となる現像器中でのトナーの状態変化に着目し,これを安定化するための技術を報告する.
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三矢 輝章
リコープリンティングシステムズ株式会社
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「業務用超高速レーザプリンターの高信頼作像プロセス技術」
業務用超高速レーザプリンターでは,トータルコストの低減,高い生産性の確保,ピーク業務への対応力(高速性)が求められる.それらの要求に応えるには,プロセスや部品の寿命,故障などに高い信頼性を確保する技術が重要な開発課題となる.本報告では,高速で高信頼な作像プロセスを実現する光学,現像,定着など主要な要素と技術を紹介する.また,最近ではPOD用途への対応のため出力の対象が文字や線が主体の帳票だけでなく,高画質なイメージ出力への要求も強い.高画質出力と高速信頼性確保の両立の観点からも技術の特徴を述べたい.
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矢追 真一
富士ゼロックス株式会社
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「超高速・高生産の電子写真フルカラーシステム実現の可能性について」
新聞印刷やService Bureau(ダイレクトメール,本,請求書) などの市場は,膨大な印刷ボリュームを有することから非常に魅力ある市場である.本報では,高画質,かつ,優れた高速印刷性を発揮するフラッシュ定着電子写真システムに適用する定着機,フラッシュ定着用カラートナーおよび高速ゼログラフィの技術について紹介する.本技術により400ppm を越える超高速カラー印刷評価機にて高い定着性と広い色再現性の実現できることを確認した.
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池上 孝彰
株式会社リコー
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「リコーOPC感光体の長寿命化技術」
電子写真方式におけるOPC感光体の長寿命化に対する要求は高まる一方であり,活発な研究開発が行われている.この取り組みの中でも,特にOPC感光体の高安定な帯電性や潜像再現性は大きな課題である.我々はこれらの課題に対して,OPC感光体の層構成及びシステム設計の最適化,耐摩耗性粒子を含有した表面保護層(FRL)や酸掃去(Acid Scavenge)機能を有する新しいホール輸送材料(ASドナー)などを提案・実用化して展開している.本報告では,リコーにおけるOPC感光体の長寿命化技術について紹介する.
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野呂 浩司
日本オセ株式会社
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「VarioStream 9000ならびにVarioPrint 6000 シリーズの両面転写技術について」
弊社の開発の流れの一つに,両面又はハイライトカラープリントを行うための,プリントエンジンの複数化が挙げられる.その結果カットシートプリンタにおいては一つの筐体に2つのエンジンを搭載し,連続用紙プリンタでは複数の独立したプリンタを同時に制御してきた.この方法は既に開発されたものを組み合わせるために実現が比較的容易である反面,複数回のヒートロール定着による用紙の収縮等による表裏の版ズレなどの問題を抱える.それに対して両面同時転写技術はこれまでの方式が内包している原理的に解決できない制限の多くを取り除き,より高い品質を実現する可能性があると期待されている.この機会に,両プリンタの両面同時転写の仕組みをご紹介させて頂く.
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太田 光弘
キヤノン株式会社
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「imagePRESS C7000VPにおける高速,高画質化技術」
これまで,POD市場には,電子写真方式の強みを生かし,様々なプリントシステムが提供されている.しかしながら,電子写真とオフセット印刷では,材料と画像形成プロセスが異なるため,画像品質を同一にすることは困難であった.その差を縮めるべく,キヤノンはPOD市場向けプリントシステム:imagePRESS C7000VPを,2007年4月に発売し,従来の電子写真技術では達成困難だった技術的課題を克服することを可能にした.ここでは,電子写真とオフセット印刷の間で,質感で顕著な差があった光沢特性及び,生産性にスポットを当て,imagePRESS C7000VPの対応技術を紹介する.
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