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  日本画像学会2009年度シンポジウム
先進のデジタル印刷ビジネスとプリント技術

市場と技術の視点からデジタル印刷の可能性を探る

印刷業界で「パラダイムシフト」が叫ばれ始めたのは90年代末。オフセット印刷とデジタル印刷が部数とコストの損益分岐点の綱引きをしている間に、経済の仕組み自体が変わり、「端物」と呼ばれた小ロット印刷にも大きなビジネスチャンスが生まれています。本シンポジウムでは、新しい市場原理と最新の技術動向のベクトルをどう合わせていくべきかを考え、変貌目覚しいデジタル印刷産業の現状と将来を、技術と市場の2つの視点から議論していきます。
第1部は「印刷市場から見た製品技術」と題して、米国の先進的なデジタル印刷ビジネスの事例紹介を皮切りに、デジタル印刷を短納期生産、高付加価値出力の観点から新たな価値の創出につなげた国内事業者の方々を講師に、ビジネスの側から製品技術に何が求められているのかを探っていきます。
第2部では逆に「製品技術から見た印刷市場」と題して、デジタル印刷市場に製品やサービスを提供する立場の方々を講師に、製品技術を通じてお客様のビジネスにどのように関わってきたのか、各社の技術の特徴と合わせて議論し、今後のデジタル印刷技術が目指すべき方向性を考察していきます。

電子写真の最上位機種群を紹介

今回のシンポジウムで取り上げられる機種は、imagePRESS、NexPress、Xeikon、iGEN4といった電子写真の最上位機種群が中心となっています。更に印字方式の市場適性を考えるにあたっては、電子写真とインクジェットなどの他方式との比較を含めた議論も盛り込むことで、より深く技術の特徴と市場適性について考察できるものと期待しています。電子写真技術者に限らず、イメージングに関連する幅広い分野の研究開発者の方々にも参加をお勧めいたします。

プログラム (1102更新)

  時間 題目 講演者 所属
  第1部:印刷市場から見た製品技術
09:30-10:30 米国市場にみるデジタル印刷の最先端ビジネス 相馬謙一 JAGAT
10:30-11:10 キヤノンimagePRESS C7000VPによる顧客満足度向上への取り組み事例の紹介 鎌田晋一 シナジーコミュニケーションズ
11:10-11:50 フォトアルバムに求められるプリント技術 黒岩信司 錦明印刷
  11:50-12:05 オーサーズインタビュー
  12:05-13:00 昼食
  第2部:製品技術から見た印刷市場
13:00-13:45 EP&IJデジタル印刷機の可能性 内田哲雄 コダック
13:45-14:30 クォリティー、スピード、生産性 − Xeikonデジタル印刷機
デジタル印刷機の進化とお客様のビジネスへの影響
村松孝義 パンチグラフィックス
  14:30-14:45 オーサーズインタビュー
  14:45-14:55 休憩
14:55-15:40 imagePRESS1135シリーズの搭載技術とモノクロPOD市場 山本武男 キヤノン
15:40-16:25 品質と生産性を高めたiGen4の新規技術について 箕田 淳 富士ゼロックス
  16:25-16:40 オーサーズインタビュー
プログラムは都合により変更する場合がございます。最新の情報を本ページでご確認ください。

オンデマンド印刷を実践体感

当日は、講師の方々からご提供いただいたプリントサンプルの展示をいたします。「こんなドキュメントまでデジタル印刷で作られているなんて!」と思わず言いたくなるような出力物を直接見ていただくことで、この事業分野の将来性を実感していただけるものと確信いたします。
さらには、オンデマンド印刷が実現するサービス価値向上を参加者の皆様に体感していただくための試みとして、オンデマンドカラー印刷機による予稿集出力を試行いたします。そのために、今回、参加者の皆様には事前登録をお願いすることにいたしました。趣旨ご理解の上、参加事前登録の手続きをお願いいたします。

参加登録について

今回のシンポジウムでは、参加者の事前登録を実施致します。「参加登録票」の書式に従い、必要事項をe-mail本文にご記入の上、11月18日(水)までに下記メールアドレスへ送信してください。
宛先: event@isj-imaging.org
件名: シンポジウム事前登録
本文: 「参加登録票」の書式に従い、氏名、所属、会員資格をご記入ください。

事前登録にご協力有難うございました。おかげさまで定員数量分のカラー印刷とCD−ROMを準備することができました。
定員にはまだ余裕がございますので、引き続きの参加登録をお待ちしております。なお、当日会場での参加登録も受け付けいたします。

参加費は、当日受付にてお支払下さい。
維持会員会社は維持会員証1枚につき1名が会員価格となります。
当日、正会員証、維持会員証、学生証を必ずご持参ください。
協賛学会員の方は、協賛学会の会員であることを証明できるものをご持参下さい。
会場の収容人数より定員を200名としております。定員を超えますと参加をお断りする場合がございますので悪しからずご了承ください。

参加登録票

下記テキストをメール本文にコピーしてご利用ください。
シンポジウム「先進のデジタル印刷ビジネスとプリント技術」
氏名:
所属:
資格:正会員/維持会員/協賛会員(  )/学生/非会員
会員番号:
伝言等:
「資格」は該当するもののみを残してそれ以外は削除してください。
当学会員の方は会員番号を、維持会員で参加の方は維持会員証番号をご記入ください。
件名を「シンポジウム事前登録」として、event@isj-imaging.orgまでお送りください。
事前登録確認メールが返信されます。当日は受信された事前登録確認メールをプリントアウトしてご持参ください。

協賛学会・団体

・日本印刷学会 (協賛学会員の方には会員料金でご参加いただけます)

デジタル印刷とは

「印刷業界では、生産機とみなせる性能を備えたプリンタをデジタル印刷機と呼んでいます(JAGAT参事 相馬様)」シンポジウム企画のためにJAGATを訪問した電子写真部会の技術委員の面々に対して、相馬様は開口一番にこう説明されています。一方で「プロダクションプリンティング」というのは、複写機業界で作られた言葉。ここから既に視点が違っていたのだと思い知りました。今回のシンポジウムでは、この「デジタル印刷」という言葉の意味を噛み締めながら企画いたしました。まだまだ思い違いの面もあるかもしれませんが、このシンポジウムをきっかけにして更に理解を深めていけるものと期待いたします。

ご要望をお寄せください

電子写真技術部会では、会員の皆様のニーズに応えられるよう、今後とも、タイムリーなテーマを取り上げ、シンポジウム、研究会等を企画、開催してまいります。シンポジウムへのご意見ご要望を歓迎いたします。お近くの委員、または学会事務局へお気軽にご連絡ください。

企画運営:技術委員会電子写真技術部会(第2部会)

講演概要

講 師題目&要約
相馬 謙一
社団法人 日本印刷技術協会(JAGAT)
「米国市場にみるデジタル印刷の最先端ビジネス」
米国でもデジタル印刷ビジネスのスタート当初は小ロット印刷分野が主体であった。しかし近年、発注元企業の悩みは大量のチラシやDMを配っても集客効果が薄いなどマ ス広告の地位の低下であり、ここに印刷会社がデジタル印刷で解決策を提供している。販促効果の高いOne to one DMを提供することで、販促費のROI(費用対効果)と顧 客利益の増大に貢献できる。商品サイクルの短縮化に伴う関連印刷物の廃棄量増大への解決策は、オンデマンド印刷によるムダな印刷物の廃棄や印刷物倉庫までも不要にする大きなコスト削減効果の提供である。デジタルビジネスに成功している印刷会社はこれらの潜在ニーズを引き出す提案力と実行力を蓄積している。
鎌田 晋一
シナジーコミュニケーションズ株式会社
「キヤノンimagePRESS C7000VPによる顧客満足度向上への取り組み事例の紹介」
当社は、一般大手企業に対し、プリントマネジメントというビジネスモデルを展開し、お客様の印刷物のコスト削減や業務改善等のソリューションを提供しているコンサルティング会社です。
オンデマンド印刷機の強みとして一般的に小ロット短納期での印刷があげられますが、今回はその特性を生かして、資料の印刷から使用先への配送までを一括代行し、ご好評をいただいている事例、および同ビジネスを支えているキヤノンimagePRESS C7000VPの活用状況をご紹介します。
黒岩 信司
錦明印刷株式会社
「フォトアルバムに求められるプリント技術」
近年、フォトアルバムの世界も銀塩写真や従来の印刷方式からデジタルプリント技術を応用したものに急速に変わってきている。その方式も、昇華転写、インクジェット、液体トナーやドライトナーを使用した電子写真など多岐にわたっている。しかし、まだまだ過渡期にあるフォトアルバムのデジタルプリント技術は問題点も多い。商品としてのフォトアルバムの観点から求められる画質や物性など、各方式の比較をしながら検証してみる。
内田 哲雄
コダック株式会社
「EP&IJデジタル印刷機の可能性」
デジタル印刷機は大きく分けて二つの流れがある。ひとつは電子写真技術を使ったもので、主には商業印刷のオンデマンド印刷の分野と、もう一つは、インクジェット技術を使ったもので、主にはトランザクションの分野である。NexPressのさらに進化した技術の紹介と、Streamインクジェット技術を商品化するProsper Pressの特徴と、ターゲットとするアプリケーションを紹介し、この二つのテクノロジーが補完しあい、オフセット印刷の一部を置き換えるのに十分な潜在性を持ち得ていることを紹介する。
村松 孝義
パンチグラフィックス株式会社
「クォリティー、スピード、生産性 − Xeikonデジタル印刷機
デジタル印刷機の進化とお客様のビジネスへの影響」
2000年、2004年、そして2008年とDRUPAが開催されるごとに、デジタル印刷機メーカー各社は高性能化を推し進めて参りました。Xeikonもその例に漏れず、近年、高画質化、高速化、生産性、コスト面の更なる向上に注力した開発を進めてきました。
2008年のDRUPAで紹介されました、最新機種のXeikon 8000で採用している幾つかの新しい技術をご紹介させて頂きながら、その技術の意図する活用方法やニーズなどにも触れていきたいと思います。
また、デジタル印刷という産業の今後について、これまでの経験から感じていることを少しだけお話しさせて頂きたいと思います。
山本 武男
キヤノン株式会社
「imagePRESS1135シリーズの搭載技術とモノクロPOD市場」
POD市場では業務形態毎に異なる要求事項に応える必要がある。imagePRESS1135シリーズでは、新規エンジン、アクセサリー群、システムを採用し、各種要望に応えるべく商品化した。
本講演では、個々の要求事項に対応したimagePRESS1135シリーズ搭載技術のエッセンス、特長について報告を行う。また、高画質化、高安定化、ランニングコスト低減に寄与した新規ジャンピング現像技術とアモルファスシリコンドラム、及び広範なメディア対応、高速対応を可能にした定着技術等に関して、詳細な技術内容の報告を行う。
箕田 淳
富士ゼロックス株式会社
「品質と生産性を高めたiGen4の新規技術について」
2009年1月より国内販売を開始したXerox iGen4 Pressの新規技術について概要を述べる。
2004年より販売中の前任機iGen3は、ワールドワイドカラー印刷市場において2000台以上の設置実績を持ち、国内市場においても本格的なフルカラーオンデマンド印刷システムとして大きな認知を得た。iGen4は、iGen3から引き継いだ高画質と優れた用紙汎用性に加え、画質調整の自動化機構の採用によって、より高い生産性を実現している。
今回は、画質調整の自動化を支えるキャリア・ディスペンス・システム、オート・デンシティ・コントロール、インライン分光光度計等について概要を紹介する。また、iGen4のデジタルフロントエンドに採用されているFreeFlow Print Serverと関連ソフトウエア商品についても簡単に述べる。

会場へのアクセス

発明会館地図
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