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  日本画像学会2010年度シンポジウム
紙と紙出力のアイデンティティ
〜これからの電子写真装置と紙との関係〜
Identity with Paper and Print
- Newer Relationship between Electrophotography and Paper -

紙出力にこだわった現状認識と将来像

日本画像学会では,「紙と紙出力のアイデンティティ〜これからの電子写真装置と紙との関係」と題して,紙と紙出力装置に関する最前線の研究開発事例をベースに,これからの紙出力のあり方を考えるシンポジウムを開催いたします.
ネットワーク環境の急速な進歩によって,紙出力の存在意義は,今日,大きく問われています.紙に対するシンパシィは世代によって大きく異なり,紙出力の是非の議論は環境問題もからんで複雑な中,本シンポジウムでは、ネット化社会におけるコミュニケーションの変化を再認識することから議論を試みます.
発展の兆しの見える電子ペーパーとの関係も考察し,更には,紙出力分野で急速に市場を伸ばしているデジタル印刷の分野での紙と紙出力装置の新たな挑戦的成果も踏まえ,紙出力の将来像を探るという大胆な企画です.

プログラム (1014更新)

  時間 題目 講演者 所属
  第1部:紙出力の意義とは
09:20-10:20 感性優位の時代における知性的メディアの復権 大野邦夫 職業能力開発総合大学
10:20-11:05 紙を見直す: 環境負荷・作業効率の観点からの紙と電子メディアの比較 柴田博仁 富士ゼロックス
  11:05-11:15 休憩
11:15-12:00 電子ペーパーの動向と期待する将来像 服部 仁 JBMIA電子ペーパーコンソーシアム
  12:00-12:15 オーサーズインタビュー
  12:15-13:00 昼食
  第2部:紙と紙出力の現状と将来
13:00-14:00 紙物性の基礎:電子写真方式の印刷品質に影響する紙の特性について 江前敏晴 東京大学
14:00-14:45 特殊紙開発の現状と出力装置への提言 毛利豊寿 特種東海製紙
  14:45-15:00 オーサーズインタビュー
  15:00-15:05 休憩
15:05-15:50 富士ゼロックスColor1000/800搭載高速カラー定着システム 岡林康人 富士ゼロックス
15:50-16:35 コニカミノルタbizhub PRESS C8000における用紙対応技術(仮) 徳武直人 コニカミノルタビジネステクノロジーズ
  16:35-16:50 オーサーズインタビュー
プログラムは都合により変更する場合がございます。最新の情報を本ページでご確認ください。

「紙と紙出力・・」シリーズ企画の第2弾

日本画像学会電子写真技術部会では,去る6月10日(木),ワークショップ「紙と紙出力のアイデンティティ〜電子写真装置をめぐる紙と画像品質の課題〜」を開催いたしました.
議論の内容は,デジタル印刷系,特に画質向上における用紙への要望・課題,省エネルギー化における薄紙対応技術の重要性,海外における現地紙対応,セキュリティー対応を含めた紙の高付加価値化など,紙と紙出力をめぐる議論は尽きませんでした.
今回のシンポジウムにおいては,ワークショップで議論した内容を参考に,紙に情報を出力するという価値に関して再考し,紙と紙出力が今後めざして行く方向性を探ります.

「紙とは」から最新の紙出力装置まで

人類の歴史の中で,情報の記録媒体としての紙と,情報の複製,再生産手段としての紙出力装置の果たす役割は大きなものがありました.賢人により書き記された英知は,その価値を理解する識者によって選択的に再生産され,人類が共有する知的資産として蓄積されてきました.今日,オンデマンドプリントに代表されるように紙出力の技術はピークを向かえつつあると同時に,紙出力を介さない情報の再生産,伝送手段の発達で,紙出力の機会は減少しつつあります.本シンポジウムでは,紙出力をめぐるこの2つの視点から今後の紙と紙出力の関係を考察します.
第1部では,「紙出力の意義とは」と題して,社会環境の変遷における紙出力の存在意義を考えます.情報の電子化,ネットワーク化によって膨大な情報量が短時間に伝送されることで,人間のコミュニケーションはどう変わったのか,紙に代わるとされる携帯可能な情報端末と紙出力とは何が同じで何が違うのかなど、最新の話題から今後の紙の役割と期待を導きます.
第2部では,「紙と紙出力の現状と将来」と題し,今日の紙研究と開発の最前線,および紙出力装置の最前線を紹介いただき,紙出力の今日的価値を考えるとともに,紙と紙出力装置間の相互理解を深め,将来の紙出力のめざすべき方向性を模索します.
紙と紙出力をテーマに,分野の異なる多方面からの講師陣による講演を通じて,現代人の情報伝達のあり方についても再考する機会となることを期待しています.是非とも本シンポジウムへの参加をご検討ください.

参加登録について

今回のシンポジウムでは、参加者の事前登録を実施致します。「参加登録票」の書式に従い、必要事項をe-mail本文にご記入の上、11月24日(水)までに下記メールアドレスへ送信してください。
宛先: event@isj-imaging.org
件名: シンポジウム事前登録
本文: 「参加登録票」の書式に従い、氏名、所属、会員資格をご記入ください。
事前登録をされた方には当日、予稿集(冊子)に加えて予稿集の電子データを収録したCD-ROMを差し上げます。
参加費は、当日受付にてお支払下さい。
維持会員会社は維持会員証1枚につき1名が会員価格となります。
当日、正会員証、維持会員証、学生証を必ずご持参ください。
協賛学会員の方は、協賛学会の会員であることを証明できるものをご持参下さい。
当日の参加登録も受付いたします。
会場の収容人数より定員を200名としております。定員を超えますと参加をお断りする場合がございますので悪しからずご了承ください。

参加登録票

下記テキストをメール本文にコピーしてご利用ください。
シンポジウム「紙と紙出力のアイデンティティ」
氏名:
所属:
資格:正会員/維持会員/協賛会員(  )/学生/非会員
会員番号:
伝言等:
「資格」は該当するもののみを残してそれ以外は削除してください。
当学会員の方は会員番号を、維持会員で参加の方は維持会員証番号をご記入ください。
件名を「シンポジウム事前登録」として、event@isj-imaging.orgまでお送りください。
事前登録確認メールが返信されます。当日は受信された事前登録確認メールをプリントアウトしてご持参ください。

協賛学会・団体

・日本印刷学会 他未定(協賛学会員の方には会員料金でご参加いただけます)

ご要望をお寄せください

電子写真技術部会では、会員の皆様のニーズに応えられるよう、今後とも、タイムリーなテーマを取り上げ、シンポジウム、研究会等を企画、開催してまいります。シンポジウムへのご意見ご要望を歓迎いたします。お近くの委員、または学会事務局へお気軽にご連絡ください。

企画運営:技術委員会電子写真技術部会(第2部会)

講演概要

講 師 題目&要約
大野 邦夫
職業能力開発総合大学
「感性優位の時代における知性的メディアの復権」
デジタルTVによる動画像は圧倒的な臨場感で視聴者の感性に訴えるが、それは現実世界を正確に伝えるメッセージであろうかそれとも幻影でしかないのか。動的な高精細マルチメディアとして視聴覚に訴えるコンテンツは人間の心を大きくゆさぶる価値がある。だがそれは人間が自由に思考し判断し行動する知性を弱体化させる側面を伴うものではないだろうか。以上の問題意識に基づき、人間社会のコミュニケーションメディアとコンピュータメディアの歴史的考察を通じて、紙を含む静的な情報メディアの役割を人間としての知性の観点から論じる。
柴田 博仁
富士ゼロックス株式会社
「紙を見直す: 環境負荷・作業効率の観点からの紙と電子メディアの比較」
紙は環境の悪者と考えられています。さらに、紙を非効率的な時代遅れの働き方の象徴と考える人も少なくありません。本当にそうなのでしょうか。本講演では、環境負荷・作業効率の観点からの紙と電子メディアを比較し、オフィスにおける紙の位置づけを検討します。文書を紙で読む場合とディスプレイで読む場合とで、CO2排出量がどのように異なるのか、作業効率がどのように異なるのかをいくつかの事例をもとに解説します。
服部 仁
JBMIA電子ペーパーコンソーシアム
「電子ペーパーの動向と期待する将来像」
電子ペーパーコンソーシアムでは、電子ペーパーという先端技術を基に新しい産業とビジネスチャンスの創造を目指すとともに紙の特性を活かした電子表示媒体としての可能性と特性に着目し、将来の電子ペーパー普及に向けた活動を実施している。本講演では、今まで行なった調査・研究の成果をもとに電子ペーパーの今後の方向性について説明する。“電子ペーパーが紙、ディスプレイに続く第三のメディアになる”ためにはどのような機能・性能を持つべきか、紙などのメディア環境の変化から電子ペーパーの役割・期待がどう変化し、その変化に対して電子ペーパーの普及拡大に向けてどうすべきかを提言し、第三のメディアとしての期待を述べる。
江前 敏晴
東京大学大学院
「紙物性の基礎:電子写真方式の印刷品質に影響する紙の特性について」
紙の坪量、地合、厚さ、密度のような基本的物性から、平滑性、透気度、光沢、表面強度(紙粉)、繊維配向性、力学特性、水分の影響、印刷光沢の発現メカニズムなど印刷品質と関係の深い物性について、定義、測定方法、測定データ、印刷との関係について解説する。影響を考える。
毛利 豊寿
特種東海製紙株式会社
「特殊紙開発の現状と出力装置への提言」
特種東海製紙(株)三島工場(旧 特種製紙(株))は、1926年の創立からこれまで、幾多の特殊紙を上市してきた。国内に特殊紙メーカーは数あれど、当社ほど幅広い分野の特殊紙を開発してきた会社は少ないと自負する。当社工場から生み出された『レザック66』や『圧着ハガキ用紙』は、画像学会の皆様にとっても身近な存在と思われる本シンポジウムにおいては、貴学会と関連ある特殊紙の開発プロセスやトピックスを紹介すると共に、今後の特殊紙開発という視点から出力装置への提案まで考えたい。
岡林 康人
富士ゼロックス株式会社
「富士ゼロックスColor1000/800搭載高速カラー定着システム」
近年のオンデマンドプリンティングの急速な需要とともに、電子写真における高速・高画質化・メディア対応の要求は年々高まっています。反面、電子写真製品開発においては、定着装置がボトルネックの1つとなっています。富士ゼロックス高速定着技術としては、ColocuColor8000DigitalPress搭載のベルトニップフューザや700DigitalPress搭載のフリーベルトニップフューザがありますが、更なる高速対応フューザ開発が望まれていました。本報告では、55〜350gsmの用紙で毎分100枚/80枚を達成したColor1000/800Pressに搭載された技術の紹介、特にロール系からベルト系に変える事で技術獲得できた高速定着システムの用紙対応技術について説明します。
徳武直人
コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
「コニカミノルタbizhub PRESS C8000における用紙対応技術(仮)」
順次掲載予定

会場へのアクセス

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