第85回 イメージングカフェ レポート


    【ご参考】第85回募集案内


ZOOMによる2回目のオンライン形式にて、2020年10月23日(金)に第85回イメージングカフェを実施しました。今回は「Afterコロナのプリンティングはどう変わるのか? 〜 新たな日常から不確実な未来を読み解く 〜」と題し、新型コロナウイルスによる働き方や暮らし方の変化や技術の有り方について議論しました。まず、山崎国際コンサルティング 山崎 弘氏よりさまざまな社会動向をご紹介いただき、その内容を基に参加者の皆様と議論を行いました。参加者は38名(講師、委員、事務局含む)でした。
また、今回は終了後にオンライン懇親会も行いました。ZOOMには少人数のグループに分かれて話ができるBreakout Sessionという機能が元々ありますが、先月からは新たに参加者が自分の意志でいつでも好きなグループに移動して話をする新たな機能が追加されました。今回は早速これを利用することでリアルな懇親会に近い雰囲気で、参加者どうしが少人数で気軽にいろいろな話ができたのではないかと思います。

本編では最初に、山崎氏からCOVID-19の影響下でのプリント業界の動向について、IMFの世界経済の見通しによる世界各地のGDP予測、プリント量の状況、紙の使用量、MFPやプリンターの出荷台数、トナーの生産量、新しい機会の創出などについてお話しいただきました。その中では、

  • 脱オフィスとしてのワークスタイルの変化が先進国で加速している。
  • 新興国(特に中国)ではワークスタイルの変化は難しい。
  • 在宅勤務によるプリント出力の大幅減により、IJ/トナー系のハードメーカーにおいては生産量や売上の落ち込みが大きい。
  • デジタル印刷(IJ/トナー系)は、リモート印刷が可能、小ロット多品種の商材作成が可能、などの点から、アナログ印刷からデジタル印刷へのシフトが加速し、デジタル印刷のニーズが拡大する可能性がある。

ということが分かりました。

続いて企画委員長の中井氏から、国内のオフィスワーカーを対象にした調査結果を基に、テレワークの実施状況、紙出力の増減などについてお話しいただきました。リモートワークとオフィスの関係について、紙の使用について、新しいプリント機会について、というテーマで参加者の皆様と議論を行いました。

  • 在宅勤務でのプリントの80%はMFPを使用との調査結果がある(3/4はIJ-MFP、1/4はEP-MFP)。
  • 画面の一覧性について、4Kの25インチ以上のディスプレイがあればプリントは必要ないと思うが、熟読したい、メモ書きをしたい、2人で議論をしたい時などは、紙ベースでプリントする。ただ、昔に比べて印刷量は1/10に減っている。
  • 紙器(食品容器)や軟包装材料のダイレクト印刷等に軸足を移すことに未来があるように思える。

など、色々とコメントを頂きました。また、

  • リモートワークで完結する業務/業種での一部をリモートワークで行い、今は完結していないが、完結できるようにするにはどのようなことを取り組むべきか、そのような議論が必要では?

との提案も頂き、全体的な視点から事象を捉えて、ポジティブに新たな考えを生み出していくことが重要であると感じました。また、事後のアンケートからも、紙媒体への影響にとらわれず、他の産業界における動向、画像/映像の情報伝達技術の進歩、オフィスでのデジタル画像ハンドリングの在り方、など様々な観点からの議論も行っていくと良い、との声を多く頂きました。

今後の予測まで議論を深めることが今回出来ませんでしたので、COVID-19の影響で変わりゆくこれからの未来に対して提案できるよう、議論の場をさらに設けていきたいと思っております。

記・企画委員 名越 応昇(三菱製紙)

 

次回(第86回)は12月11日(金)にオンライン年末スペシャルとして開催予定です。詳しくは開催案内をご覧ください。