リコー リコピー101
複写の代名詞「リコピー」の起源となった卓上複写機
The desktop copier which became the origin of the copy pronoun “Ricopy”

発売年 :1955年
方 式 :ND感光紙を用いた湿式現像方式
複写速度:5枚/分(B4/A4)
所在地 :東京都大田区 株式会社リコー 本社 1F

【学会誌へのリンク】
58 巻 1 号 p. 69-70 (2019)
https://doi.org/10.11370/isj.58.69
リコピー101は,理研光学工業(現リコー)が1955(昭和30)年に発売した,わが国初の露光・現像一体の卓上型ジアゾ湿式複写機である.
リコピー101の開発にあたっては,1953(昭和28)年に開発された湿式感光紙「ND(Neo Development)感光紙」の存在が不可欠であった.当時工業用として一般的だった理研陽画感光紙での乾式現像方式は,乾いた状態のままの感光紙を得られる反面,現像の際に手作業で紙をアンモニアガスの充満した現像タンクに入れる必要があったため,複写に時間を要した.これに対し,ND感光紙を用いた湿式現像方式では,発色画像の品質を損なわずに現像速度を促進するアルカリ成分と,保管中の現像液の変質を防ぐ現像補助剤を成分としたND現像剤を用いることで,アンモニア臭をなくし,露光・現像プロセスの同一機による連続印刷も可能とした.これにより,卓上でも複写が可能な画期的な卓上複写機リコピー101が誕生した.
リコピー101は1分間に5枚相当の複写が可能であった.加えて事務文書や伝票の複写を机上で手軽にできるため,事務作業の合理化・機械化(OA化)のさきがけとなった.リコーのジアゾ複写機の生産台数は,リコピー1の後継機を含めて100万台を超え,商品名である「リコピー」は,機械による複写を表す代名詞となった.
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