複写機遺産第11号

ゼロックス Xerox1385
(スタンダードゼロックス)

世界初の乾式電子写真複写機
The world’s first product of dry electrophotographic copying machine
 

製造年 :1962年
方 式 :乾式電子写真方式
複写速度:3分/枚 (最大B4)
所在地 :神奈川県南足柄市 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 技術歴史館(塚原研修所内)

【学会誌へのリンク】
 63 巻 4 号 p. 348-351 (2024)
https://doi.org/10.11370/isj.63.348

本機種は,世界初となる乾式電子写真複写機として,米国ゼロックス社の前身となるハロイド社で1955年に発売されたものである.日本国内では,1957年に取り扱いが開始された.

現在,富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 技術歴史館(塚原研修所内)に展示されている本機は,1962年に発売されたもので,千葉大学工学部印刷実習工場に設置され,学生の実習に使用された.2017年の工場改修にともない製造元の富士ゼロックス社(当時)へ移管された.

帯電,露光,現像,転写,定着,クリーニングという電子写真プロセスの各工程を,一つずつ手作業で操作し,1ジョブにつき1枚のコピーが得られる.操作が複雑すぎるために敬遠される側面もあったが,オフセット印刷のマスターペーパー作製に利用できることが分かり,そちらの用途が主となった.そのほか,トレーシング・ペーパーやフィルムなどへの複写に用いられた.

セレン感光板を用い,帯電,転写はコロトロン,現像はスチールキャリアを用いた二成分カスケード現像である.定着はオーブン定着で,クリーニングにはファーブラシを用いている.

 
 


 
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