ISJ award

 

電子写真学会表彰各賞受賞者リスト(1977 – 1996年度)

 

1996年度電子写真学会表彰

1997年7月

☆学会賞(第4回)1件

河村 孝夫(1930年生京セラ(株)顧問・技師長)

受賞内容:無機系電子写真感光体の研究に長年従事され、特にa-Si感光体の実用化で顕著な成果を挙げられた。また、関西支部長、第17代学会長などを歴任、学会の発展と運営に貢献された。

 

1956 大阪府立大学大学院工学研究科博士課程中退。
1956 大阪府立大学工学部助手、講師、助教授を経て
1978 大阪府立大学教授。
1993 大阪府立大学名誉教授。
1970~1973年度 電子写真学会技術委員会第三部会主査。
1980~1988年度 電子写真学会関西支部長。
1990~1992年度 電子写真学会会長。

☆功労賞(第4回)2件

柿井 俊一郎(1927年生 岩崎通信機(株)顧問)

受賞内容:乾式および湿式電子写真ダイレクト製版系の開発を通じ、ハードコピー技術の進歩に寄与された。また、学会創成期から理事として学会誌編集、性能表示などに関わ値、学会の発展と運営に貢献された。

 

1951 東京大学第二工学部物理工学科卒、岩崎通信機(株)入社。
1971 同社ファクス部部長。
1981 同社取締役通信機製造部長。
1982 同社取締役電子製版機事業部長。
1984 同社常務取締役。
1989~93 第一電子工業(株)専務取締役工場長。

江田 研一(1924年生、コニカ画像科学振興財団選考委員、工学博士)

受賞内容:ハードコピー技術の発展に寄与され、また、第15代学会長として創立30周年記念事業を成功させ、学会の発展と運営に貢献された。

 

1946 東京工業大学染料化学科卒、コニカ(株)入社。
1973 同社開発研究所長。
1976 同社電子写真研究所長。
1985 同社研究開発本部副本部長を経て同社総合企画室長付理事。
1995年~現在 日本大学芸術学部写真学科非常勤講師。
1987~1988年度 電子写真学会会長。
1992年度~現在 電子写真学会監事。

論文賞(第11回)1件

村井 和昌、小勝 斉、喜多 伸児(富士ゼロックス株式会社)

『フレキシブルGCRによる高精度色変換ーニューラルネットワークによる高精度プリンタモデルー』,
電子写真学会誌, 35(2), pp.125-129 (1996)

受賞内容:非線形応答特性をもつ4色プリンタのGCRを含めた色再現特性の精度良い予測のため、従来のニューラルネットワークを用いたモデルを改善、さらにネットワークの自由度と補間能力の関係を分析した。

 

村井 和昌

 

1986 群馬大学大学院工学研究科修了。東京理科大学大学院理工学研究博士後期課程。
1989 富士ゼロックス(株)入社。
1995 電子写真学会研究奨励賞受賞。
現在、同社ドキュメント工学研究所所属。

 

小勝 斉

 

1985 千葉大学大学院工学研究科修士課程修了、富士ゼロックス(株)入社。
現在、同社ドキュメント工学研究所所属。

 

喜多 伸児

 

1980 大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了、富士ゼロックス(株)入社。
1986 画像電子学会研究奨励賞受賞。
現在、同社ドキュメント工学研究所主任研究員。

☆研究奨励賞(第4回)3件

長山 智男(大阪大学)

『有機感光材料の新展開(II)ポリシラン/金積層膜における金コロイド形成とその光記録メディアへの展開』, Japan Hardcopy ’96 (第77回研究討論会), No. B-31

受賞内容:有機ポリシラン金積層膜が、金コロイドを形成する現象を見出し、その機構を解析、新しい追記型記録材料への応用の可能性を見出した。

1994 千葉大学大学院工学研究科修士課程修了。
1997 大阪大学大学院工学研究科(プロセス工学専攻)博士後期課程単位取得。
退学後、科学技術振興事業団戦略的基礎研究推進事業(CREST)研究員として大阪大学工学部物質・生命工学専攻分子システム工学講座に所属、現在に至る。

 

平本 昌宏(大阪大学)

『有機顔料/金属海面の構造トラップと光電流増倍現象』, Japan Hardcopy ’96 (第77回研究討論会), No. B-32

受賞内容:ペリレン顔料と金属電極界面における増幅率の高い光電流増倍現象は、高密度の構造トラップを必要とするとのモデルを界面の構造を変えて解析し、基礎的知見を得た。

 

1982 大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了。
1984 岡崎国立共同研究機構分子科学研究所。1986 工学博士。1988 大阪大学工学部助手。1991 同講師。
1997 同助教授、現在に至る。

松本 卓士(千葉大学)

『強誘電イメージング―分子反転特性の研究』, Japan Hardcopy ’96 (第77回研究討論会), No. B-30

受賞内容:強誘電イメージングのための最適条件を得るため、分極潜像の熱安定性などを解析し、基礎的知見を得た。

 

1997 千葉大学大学院工学研究科画像工学専攻修了、富士ゼロックス(株)入社デジタルゼログラフィ―研究所所属。

☆技術賞(第7回)2件

アルプス電気株式会社『高精細600dpi溶融熱転写印刷技術』

白川 享志、寒川井 伸一、寺尾 博年、大上 晃正、日比野 郁夫

受賞内容:溶融サーマル記録系の記録ヘッド、制御方法、記録材料すべての精度を向上させることで、従来で不可能だった600dpiの解像力を実現、普通紙上で印刷に近い画質を達成した。

 

株式会社東芝、株式会社テック『一成分非磁性現像を用いたクリーナレスプロセスの開発』

細谷 雅弘、大高 善光、三枝 久芳

受賞内容:新規設計された現像ローラー、非磁性トナーなどに基づく一成分現像により、トナークリーニングを不要として、極めてコンパクトで高性能なプリントエンジンを開発、電子写真による環境対応の方向を示した。

 

なお、学会賞、論文賞、研究奨励賞の各受賞者には、本学会の推薦により、財団法人コニカ画像科学振興財団から『コニカ電子写真技術振興賞』が併せて贈呈された。

 

1995年度電子写真学会表彰

1996年7月

☆学会賞(第3回)2件

坂田 俊文(東海大学教授、工学博士、1931年生)

受賞内容:わが国における電子写真技術に関する先導的研究を進めて本学会の基礎を築かれ、また、学会創設期から学会運営に参画され、技術委員長第13代、第14代学会長などを歴任、学会の発展と運営に貢献された。

 

1957 千葉大学工学部工業化学科(写真映画専攻)卒
1970~現在 東海大学教授(工学部)、1980~現在 東海大学情報技術センター所長、 1994~現在 東海大学宇宙情報センター所長兼任
1996~現在 地球科学技術推進機構代表(兼)
1974~1979年度電子写真学会技術委員長
1982~1985年度電子写真学会会長

小門 宏(千葉大学教授、東京工業大学名誉教授、理学博士、1932年生)

受賞内容:電子写真感光体の光導電機構、情報記録材料・記録プロセスなどに関し多くの先駆的研究業績をあげられ、また、編集委員長、第16代学会長などを歴任、学会の発展と運営に貢献された。

 

1953 早稲田大学理工学部応用科学科卒
1958 東京工業大学理工学研究科博士課程(化学専攻)修了
1970~1991 東京工業大学教授
1991~現在 千葉大学教授(工学部)
1974~1979年度 電子写真学会編集委員長
1988~1989年度 電子写真学会会長

☆功労賞(第3回)2件

今村 舜仁(明星大学教授、理学博士、1924年生)

受賞内容:非晶質光導電体や電子写真感光体の物性研究に多くの業績をあげられ、また、学会誌の刷新・充実、あるいは選奨制度の改訂など学会の発展と運営に貢献された。

 

1949 北海道大学理学部物理学科卒
1949~1979 NHK技術研究所、主任研究員、研究部長
1979~1990 千葉大学教授(工学部)
1991~現在 明星大学教授(理工学部)
1982~1995年度 電子写真学会理事
1986~1989年度 電子写真学会編集委員長
1993~1995年度 電子写真学会選奨委員長

中村 堅一(早稲田大学名誉教授、工学博士、1925年生)

受賞内容:新規な潜像形成方法の創案など電子写真感光体の物性研究に多くの業績をあげられ、また、学会初期から編集理事あるいは庶務理事として学会の発展と運営に貢献された。

 

1948 東京大学工学部計測工学科卒
1954~1959 静岡大学講師、助教授
1959~1965 早稲田大学助教授、 1965~1996 早稲田大学教授、 1996~現在 早稲田大学理工学総合研究センター顧問研究員
1962~1975年度電子写真学会理事
1975~1992年度電子写真学会参与

☆論文賞(第10回)1件

岩田 尚貴、鈴木 弘治、西土 和宏、沢田 彰(株式会社リコー)

『マイクロフィールドローラーを用いた非磁性1成分トナーの搬送機構』,電子写真学会誌, 34(4), pp.328-336 (1995)

受賞内容:新規な一成分現像方式を考案し、理論と実験両面にわたって詳細な検討を行い、今後の一成分トナー現像の幅広い実用化に貢献する論文である。

 

岩田 尚貴

 

1988 東京大学理学部鉱物学科卒
1988 (株)リコー入社
電子写真プロセスの研究・開発に従事。現在、IPS事業部、γ-PTに所属

鈴木 弘治

 

1969 東海大学工学部光学光学科卒
1969 (株)リコー入社
電子写真作像システム関連技術の開発に従事。現在、IPS事業部、γ-PTに所属

西土 和宏

 

1984 大阪府立大学工学部金属工学科卒
1984 (株)リコー入社
電子写真プロセスの研究・開発に従事。現在、IPS事業部、β-PTに所属

沢田 彰

 

1990 横浜国立大学工学部生産工学科卒
1990 (株)リコー入社
電子写真プロセスの研究・開発に従事。現在、IPS事業部、β-PTに所属

 

☆研究奨励賞(第3回)3件

古谷 信正(富士ゼロックス株式会社)

『2成分非接触現像における高画質化の検討』,Japan Hardcopy ’95 (第75回研究討論会), No. A-6

受賞内容:非対称矩形波を用いた交流バイアス法を考案し、画質向上を達成した。論文構成やデータ提示も適切で説得性がある。

 

1986 横浜国立大学工学部機械工学科卒
1986 富士ゼロックス(株)入社
電子写真プロセス技術の研究に従事。現在、総合研究所デジタルゼログラフィ研究所に所属

天野 哲也(株式会社リコー)

『高分子/低分子複合系熱可逆記録材料の繰り返し耐久性劣化メカニズムと華僑による耐久性の向上』,
Japan Hardcopy ’95 (第75回研究討論会), No. A-27

受賞内容:繰り返し熱記録・消去可能材料の劣化原因を究明し、さらに、電子線照射による高分子架橋法によって劣化抑制が可能であることを示した。

 

1986 国立沼津工業高等専門学校工業化学科卒
1986 (株)リコー入社
1991年より高分子/低分子複合系熱可逆記録材料の研究開発に従事。現在、化成品事業本部TC事業推進室に所属

勝目 正(大阪大学)

『有機顔料薄膜における光電流増倍現象の機構解明』, Japan Hardcopy ’95 (第75回研究討論会), No. B-24

受賞内容:有機電子写真感光体/金属構造で見出された極めて大きな光電流漁師効率が海面付近の強電界による金属からのトンネル注入で誘起されることを確認する研究を行い、この現象を解明する基礎的知見を得た。

 

1992 大阪大学精密化学科卒
1994 同大学大学院工学研究科(プロセス工学専攻)博士前期課程終了, 1996 博士後期課程中退 同博士課程において有機顔料薄膜の光電物性とその応用に関する研究に従事
1996 (株)三菱総合研究所入社、マルチメディア情報通信事業の調査研究等に従事。現在、経営・市場戦略研究センター、電子・情報産業部に所属

☆技術賞(第6回)3件

ミノルタ株式会社『ブックスキャナにおける歪補正技術』

唐崎 敏彦、松田 伸也、沖須 宜之、藤井 真一、掃部 幸一(高槻研究所)

受賞内容:ブックコピーの際のピントずれと画像歪みを、距離計測、形状計測、デジタル処理技術により解決し、原稿上向き静電複写機に搭載して実用化した。

 

富士ゼロックス株式会社『ハイライトを重視した新規スクリーン技術”HIEST”』

織田 康弘、新井 和彦、岩岡 一浩、服部 雅夫(総合研究所)

受賞内容:デジタル処理委されたハーフトーン・スクリーン技術と視覚特性を考慮してハイライト部分(低濃度領域)のスクリーン千数を半減することにより、ハイライト部の再現性、安定性を飛躍的に高め、高速デジタルフルカラー複写機に搭載して実用化した。

 

セイコーエプソン株式会社『MACH-Jet技術の開発』

碓井 稔、両角 正幸、山口 修一、奥村 資紀、中村 隆志(情報画像事業本部)

受賞内容:ピエゾシートと電極を約20層積層した新ピエゾ素子を開発して小型で大きなインク飛翔力と高い制御性を有するインクジェットヘッドを実現し、高画質、低価格のカラーインクジェットプリンターを実用化した。

 

以上は学会表彰であるが、学会賞の坂田俊文、小門 宏、論文賞の岩田尚貴、鈴木弘治、西土和宏、沢田 彰、研究奨励賞の古谷信正、天野哲也、勝目 正の各氏に対s手、本学会の推薦により、財団法人コニカ画像科学振興財団から『コニカ電子写真技術振興賞』が併せて贈呈された。

 

1994年度電子写真学会表彰

1995年8月

☆学会賞(第2回)1件

三川 禮(1920年生、東京大学理学部化学科卒、工学博士、大阪大学名誉教授)

受賞内容:有機機能材料科学に関する先導的研究を展開され、特に高分子光導電材料に関する研究により電子写真有機感光体の基礎を築かれた。また、第12代電子写真学会会長あるいは関西支部長として学会の発展に貢献された。

 

1946~1961 国策パルプ工業(株)(現日本製紙)中央研究所入社。
1961~1965 大阪大学産業科学研究所教授。
1965~1985 大阪大学工学部教授、 1982~1985 大阪大学付属図書館長。
1985~1995 福井工業大学教授。
1980~1981 電子写真学会会長。

☆功労賞(第2回)3件

窪田 啓次郎(1925年生、東京大学工学部卒、工学博士、成蹊大学名誉教授、技術士)

受賞内容:第8代電子写真学会会長および学会誌編集委員長として学会運営に寄与され、また静電記録技術の研究を通じて学会の発展に貢献された。

 

1948 逓信省電気試験所入所、 1963 日本電信電話公社電気通信研究所電信課長。
1966~1991 成蹊大学工学部教授、 1975~1977 同工学部長。
1966~1969 電子写真学会編集委員長。
1972~1974 電子写真学会会長。

坂巻 資敏(1967 名古屋大学工学部卒)

受賞内容:本学会主催のNIP国際会議、NIP技術シンポジウム、事業委員会などにおける企画と実行を通じ、長年にわたり学会活動の国際化、活性化、また学会事業運営の効率化など、学科の発展と運営に貢献された。

 

1967 (株)リコー入社、 1985年 画像技術研究所長、 1987 I/O機器事業部副事業部長、 1989 中央研究所副所長兼画像デバイス事業準備室長兼商品企画推進本部副本部長、 1992 研究開発本部画像デバイス推進センター所長兼商品企画推進本部副本部長、
1994~現在、 DMS事業部事業部長。
1985~1993 電子写真学会理事、
1987 第4回NIP技術シンポジウム実行委員長、
1993 第9回NIP国際会議副実行委員長。
1993 事業委員会委員長。

松井 茂(1922年生、浜松高等工業卒)

受賞内容:本学会創成期から長年にわたり学会運営に参画され、学会誌編集委員長、技術委員長などを歴任、また静電記録技術と材料の研究を通じて学会の発展と運営に貢献された。

 

1942 NHK技術研究所入局、 1959年電子管研究部主任研究員、 1961 電子管研究部副部長、 1963 記録研究部主任研究員。
1978~1983 赤井電機(株)開発本部長(顧問)。
1984~1987 シャープ(株)東京研究所顧問。
1984~1987 千葉大学非常勤講師。
1987~現在 (株)藤森技術研究所取締役。
1968~1969 電子写真学会編集委員長。
1972~1973 技術委員長。

☆論文賞(第9回)1件

池側 彰仁、後藤 浩、岩佐 英二、江ノロ 裕次(ミノルタ株式会社)

『ファインマイクロトーニング現像方式—フレキシブルスリーブを用いた一成分接触現像方式—』,
電子写真学会誌 33(1), pp. 7-14 (1994)

受賞内容:電子写真方式を2値画像を主体とするプリンタに適合させるため、フレキシブルな導電性スリーブを用いて感光体ドラムとのソフトな接触を測った一成分接触現像方式ーファインマイクロトーニング現像方式ーを開発した。その結果、印刷と同様なエッジ効果がないシャープなライン再現が可能となった。この方式は電子写真方式のプリンタへの応用に新しい量域を広めたものである。

 

池側 彰仁

 

1979 防衛大学応用物理学科卒。
1981 ミノルタ(株)入社 。
電子写真プロセスの研究開発に従事。現在高槻研究所情報技術部主任。

 

後藤 浩

 

1987 東北大学天文及び地球物理学科第一修士課程修了。
1987 ミノルタ(株)入社。
電子写真プロセスの要素技術開発に従事。現在、画像技術開発部第1部門所属。

 

岩佐 英二

 

1982 関西学院大学大学院理学研究科物理修了。
1972 ミノルタ(株)入社。
電子写真プロセスの要素技術開発を経て電子写真プリンタの開発に従事。現在、情報機器第1開発部門15部門長。

 

江ノロ 裕次

 

1965 大阪府立成城工業高校機械工学科卒。
1965 ミノルタ(株)入社。
電子写真プロセスのの要素技術の開発に従事、現在、情報機器第2開発部門第23部門課長。

☆研究奨励賞(第2回)3件

古川 和彦(シャープ株式会社)

『独立鋸歯帯電器の放電特性と帯電性』, Japan Hardcopy ’94(第73回研究討論会)No. A-1

受賞内容:オゾン発生低減法の1つとして考えられる鋸歯帯電器について、放電むら等の欠点を改善する新規な方法を提案し、実験と解析によりそれを実証した。

 

1990 大阪大学工学部通信工学科卒。
1990 シャープ(株)入社。
現在、精密技術開発センターにおいて電子写真プロセスの研究開発に従事。

村井 和昌(富士ゼロックス株式会社)

『フレキシブルGCRによる高精度色変換ー(2)ニューラルネットワークによる高精度プリンタモデルー』, Japan Hardcopy ’94(第73回研究討論会)No. B-4P

受賞内容:精度の高い色再現モデルを構築するにあたり、ニューラルネットワークに着目して従来のモデル構成に改良を加え、高精度化を実現した。

 

1986 群馬大学大学院工学研究科愁傷、工学博士。東京理科大学大学院理工学研究科博士後期課程。
1989 富士ゼロックス(株)入社。
ニューラルネットワークの応用と実装の研究に従事。

梅田 実(株式会社リコー)

『積層有機感光体における電荷発生層/電荷輸送層界面の構造』, Japan Hardcopy ’94(第73回研究討論会)No. B-16

受賞内容:有機感光体の積層界面構造と感光体感度の相関、キャリア発生機構等について有意義な基礎的知見を得た。

 

1981 東北大学大学院工学研究科応用化学専攻前期課程修了、工学修士
1981 (株)リコー入社
1983年より電子写真用有機感光体の研究開発に従事。現在化成品技術研究所所属

☆技術賞(第5回)3件

松下電器産業株式会社『感光体内部磁石を応用した小型一成分現像方法』

山本 肇、寺田 浩、久田 均、林 一雅、湯浅 安仁(開発本部商品技術開発センター)

受賞内容:新開発の磁性トナーを感光体内部の磁石により感光体全面に付着させた後、不要なトナーだけを回収ローラにより除去してトナー像残す磁気カスケード現像法を考案した。高画質画像が得られ、また、トナー回収ローラはトナーを担持せずに回転するのでトナー飛散による汚れが無いなどの特徴を有する。普通紙ファクシミリに搭載し実用化した。

 

富士写真フイルム株式会社『TA方式フルカラーハードコピーシステムの開発』

宇佐美 智正、五十嵐 明、石毛 貞夫、佐藤 正倫、高山 倫敏(富士宮研究所・電子映像事業本部)

受賞内容:ジアゾニウム塩化合物を発色要素とした光定着可能な感熱記録材料と電子供与性染料前駆体を発色要素とした感熱記録材料を複合させ、画像の熱記録と光定着を交互に繰り返すことによりフルカラー画像を記録する方法を開発、実用化した。温度により物質透過性が変化するマイクロカプセルを用いてジアゾニウム塩化合物の不安定性を解消した点に特徴がある。この記録材料を用いたTA(サーモ・オートクローム)方式ビデオプリンタの商品化を達成した。

 

株式会社リコー『高分子/低分子複合型熱可逆記録材料の開発』

堀田 吉彦、鈴木 明、小長谷川 行夫、久田 見篤、久保 敬司(化成品事業本部)

受賞内容:脂肪酸系の長鎖アルキル基を有する低分子物質を塩化ビニル系樹脂中に分散し、加熱温度により透明状態もしくは白濁状態を可逆的に変化させることができる記録材料を開発した。また、この可逆変化の基本的機構を解明し、透明化温度範囲の拡大、繰り返し耐久性の向上などにより品質と信頼性を向上させ、書換可能なカードとして実用化した。

 

以上が電子写真学会表彰であるが、学会賞の三川禮、論文賞の池側彰仁、後藤 浩、岩佐英二、江ノ口裕次、研究奨励賞の古川和彦、村井和昌、梅田 実の各氏に対しては、本学会の推薦により、財団法人コニカ画像科学振興財団から『コニカ電子写真技術振興賞』が併せて贈呈された。

 

1993年度電子写真学会表彰

1994年7月

☆学会賞(第1回)2件

菊池 真一(1909年生、東京大学工学部卒、工学博士、東京大学名誉教授)

受賞内容:日本における非銀塩写真としての電子者写真研究のきっかけを作られた。また、当学会を創設され、初代、第2代会長として学会の基礎を固められた。さらに、第9代会長として学会の発展に貢献された。

 

1948~1970 東京大学工学部教授、
1967~1970 東大生産技術研究所長、
1957~1959 パリ大学日本館長、
1970~1990 東京写真・工芸大学学長
1958~1961, 1974~1975 電子写真学会会長

井上 英一(1922年生、東京工業大学卒、工学博士、東京工業大学名誉教授)

受賞内容:電子写真を含む印写工学の体系化を進められた。また、初代理事長として学会創設に尽力されるとともに、第5代会長として学会の発展に貢献された。

 

1962~1982 東京工業大学教授、
1964~1976 東京工業大学印写工学・像情報工学研究施設長、 1979~1982 東京工業大学付属図書館長、
1982~1988 プロセス資材(株)副社長
1966~1967 電子写真学会会長

☆功労賞(第1回)2件

木脇 久智(1921年生、東京大学工学部卒、工学博士、福井工業大学教授)

受賞内容:学会創設期から理事として学会の創設に尽力され、初代編集委員長として学会誌の基礎を作られた。また、静電気物理の立場から現像・転写に関する多くの研究業績をあげられ、長年にわたり学会の発展に大きく貢献された。

 

1945~1973 電気試験所、
1973~1984 東京農工大学教授、
1984~ 福井工業大学教授
1958~1959 電子写真学会誌編集委員長

近藤 厚實(1910年生、東京工業大学卒、工学博士)

受賞内容:第7代会長として学会運営に寄与されるとともに、電子工学の立場から電子写真感光体の静電特性や現像理論などに多くの研究業績をあげられ、長年にわたり学会の発展に大きく貢献された。

 

1931~1966 国際電電研究所、電気通信研究所、電気試験所、日立製作所、
1966~1976 千葉大学工学部教授、
1976~1981 日本工業大学教授
1970~1971 電子写真学会会長

☆論文賞(第8回)2件

細矢 雅弘、斉藤 三長(株式会社東芝、総合研究所)

『接触型一成分非磁性現像方式(1)ー理論と最適化ー』, 電子写真学会誌 31(4), pp. 531-541 (1992)

受賞内容:トナー単層を保持する弾性ローラを用いた一成分非磁性現像方式の特性を、実験結果およびローラの電気特性などにもとづく理論解析により、安定に高画質を得るローラの抵抗値は10^5Ωm^2以下でなければならないことを導いた。さらに、実用的な面も考慮し、現像系構成の最適条件を提示した。

細矢 雅弘
斉藤 三長

佐々木 幸雄*、木村 正利*、中島 淳三**(*富士通株式会社、**株式会社富士通研究所)

『光背面記録法』, 電子写真学会誌 31(4), pp. 542-548 (1992)

受賞内容:像露光と現像を同時に行う装置の本格化とオゾンレス化を可能にする新しい電子写真法を提案し、好ましい像形成条件を解析的に導いた。現像とかぶり除去を1つのローラで行う点も新規性がある。実際にLEDプリンタを試作し実用性を検証した。

佐々木 幸雄
木村 正利
中島 淳三

研究奨励賞(第1回)3件

園田 泰子(富士写真フィルム株式会社)

『The Effects of a Pixel Layout on the Quality of Halftone Images Produced by “LOUVER”』, Oct6-II-a5, Japan Hardcopy ’93(第71回研究討論会)

受賞内容:溶融転写サーマル記録での中間調再現を改良した新しいプリンタ”LOUVRE”の画素配列を工夫し、万線構造での位置ずれに伴う問題を解決した。特に、位置ずれした場合に色相が最も安定する条件を見だした。

赤木 秀行(富士ゼロックス株式会社)

『Application of Small Particle Size Toner to Color Xerography』, Oct4-I-p2, Japan Hardcopy ’93(第71回研究討論会)

受賞内容:小径トナーの実用化に伴う問題点を抽出し、それらの解析と解決策を具体的に考察した。

堀田 吉彦(株式会社リコー)

『Thermo-Reversible Mechanism of Thermo-Reversible Imaging Media (TRIM)Complexing Organic Low Molecular Weight Material and Polymer』, Oct7-II-a5, Japan Hardcopy ’93 (第71回研究討論会)

受賞内容:可逆的熱記録材料の記録。消去機構を正攻法で解析した。材料組成を変えることで丁寧に機構解析を薦め、また、広範囲な分析手法を的確に用いた。

☆技術賞(第4回)2件

日立工機株式会社『高速レーザビームプリンタ用半導体レーザ光学系の開発』

望月 健至、名倉 真、清野 稔、有本 昭、斉藤 進

受賞内容:高速レーザビームプリンタとして、初めて半導体レーザを適用し、光学系の小型化を測るとともに、高精度なビーム走査を実現する光学系技術を開発した。2ビーム平行走査によるポリゴン回転数の半減ビーム走査の安定化技術により、光学系の高速化と高精細化を実現し、さらに、走査用新非球面レンズを開発して広画角と高解像度を実現した。その結果、印刷速度100頁/分以上の高速プリンタを製品化した。この技術はマルチビーム走査の採用と光学系を含めた総合的設計によりレーザビームプリンタの高速化を実現したものである。

 

株式会社リコー『省スペース高画質デジタルフルカラーPPCの開発』

美才治 隆、河石 康則、伊藤 啓徳、今尾 薫

受賞内容:中間転写ベルトを用いることによりデジタルフルカラー複写機の省スペース化を実現し、ローラ転写と各種の制御により画質の安定性向上を図った。さらに、新しい像域分離法により網点検出能力の向上や色相分割マスキング法による色補正技術により忠実な色再現と鮮明な画像を得た。この技術はデジタルフルカラー複写機として、スピード、小型化、高画質を総合的に実現しており、システム性能や技術の完成度が高い。

 

以上が電子写真学会表彰であるが、学会賞、論文賞、研究奨励賞の各受賞者に対しては、本学会の推薦により、財団法人コニカ画像科学振興財団から『コニカ電子写真技術振興賞』が併せて贈呈された。

 

1992年度電子写真学会表彰

☆進歩賞(第9回)2件

上原 康博(富士ゼロックス株式会社)

『カラー複写機用ソフトロールヒューザー』, Japan Hardcopy ’92

 

松井 利一(株式会社東芝)

『 焦点調整誤差に基づいた画質評価法の検討』, Japan Hardcopy ’92

☆技術賞(第3回)3件

キヤノン株式会社『ウエイトレス熱定着システムの開発』

山本 明、草加 健作、細井 敦、丸田 秀和、木村 茂雄

 

富士ゼロックス株式会社『高画質デジタルカラーゼログラフィー技術』

滝口 孝一、田中 公一、古谷 一明、寺尾 和男、深瀬 康司

 

株式会社リコー『4ドラムデジタルカラー電子写真システム』

平倉 浩治、永原 康守、長谷部 光雄

 

1991年度電子写真学会表彰

☆論文賞(第7回)1件

松井 乃里恵、岡 孝造、稲葉 義弘(富士ゼロックス株式会社)

『帯電制御剤の分子構造とトナーの帯電性:塩構造の帯電制御剤が水の電子状態に及ぽす影響と帯電性の関係』, 電子写真学会誌 30(3), pp. 282-292 (1991)

☆進歩賞(第8回)3件

面谷 信(日本電信電話株式会社)

『イオンフロー記録方式による高精細フルカラー画像再現』, 第67回研究討論会, 1991

 

田中 俊春(富士写真フイルム株式会社)

『新しいドライ複写システムの開発』, 第67回研究討論会, 1991

 

弘重 祐司(大阪大学)

『有機ポリシランホール輸送膜を用いた新規UV光書込静電印写システム』, 第68回研究討論会, 1991

 

技術賞(第2回)3件

キヤノン株式会社『帯電ローラ/転写ローラシステムの開発』

荒矢 順治、大関 行弘、奥田 幸一、木須 浩樹、中村 俊治

 

富士ゼロックス株式会社『1パス2カラー電子写真プロセス技術』

丸山 和雄、野網 恒雄、済川 健、足立 康二、古谷 信正

 

ミノルタカメラ株式会社『レーザ強度変調画像再現システムの開発』

古村 勝、福井 一之、山田 孝信、服部 好弘、荻野 繁夫

 

1990年度電子写真学会表彰

☆進歩賞(第7回)3件

細矢 雅弘(株式会社東芝)

『一成分非磁性現像方式を用いたクリーナーレスレーザプリンタ』, 第65回研究討論会, 1990

 

松井 乃里恵(富士ゼロックス株式会社)

『帯電制御剤の分子構造とトナーの帯電性』, 第65回研究討論会, 1990

 

山口 康浩(大阪大学)

『両極性キャリア輸送材料の設計とその電子写真感光体への応用』, 第65回研究討論会, 1990

 

1989年度電子写真学会表彰

☆論文賞(第6回)1件

寺尾 和男、稲葉 繁、伊藤 健介(富士ゼロックス株式会社)

『一成分トナーの層形成とその方法』, 電子写真学会誌 28(1), pp. 10-19 (1989)

 

☆進歩賞(第6回)2件

小寺 宏曄(松下技研株式会社)

『単色画像によるフルカラー画像の新しい表示法』, 第63回研究討論会, 1989

 

柳田 和彦(富士ゼロックス株式会社)

『高分子の電子状態と帯電性』, 第63回研究討論会, 1989

 

1988年度電子写真学会表彰

☆進歩賞(第5回)3件

小田 元(松下技研株式会社)

『空電制御型インクジェットヘッド』, 第61回研究討論会, 1988

 

佐々木 幸雄(株式会社富士通研究所)

『光背面記録の印字特性』, 第61回研究討論会, 1988

 

山本 肇(松下電器産業株式会社)

『1ドラム色重ねプロセス』, 第62回研究討論会, 1988

 

1987年度電子写真学会表彰

☆論文賞(第5回)1件

武田 布千雄、坂本 康治、小林 一雄(株式会社リコー)

『フロート電極による電界強調現像』, 電子写真学会誌 25(2), pp. 108-117 (1986)

 

☆進歩賞(第4回)1件

笠井 利博(株式会社東芝)

『非磁性一成分トナー現像法』, 第59回研究討論会, 1987

 

☆技術賞(第1回)3件

キヤノン株式会社『OPCとジャンピング現像を用いたカートリッジシステム』

二反田 宏、斎藤 敬、木内 正志、石田 昇三、本田 晴久、三橋 康夫

 

ミノルタカメラ株式会社『バインダ型小粒径キャリアを用いた現像システム(マイクロトーニング方式)』

田嶋 紀雄、田中 晋、岡 建樹、田淵 健二

 

株式会社リコー『高感度積層型OPC感光体の開発』

橋本 充、佐々木 正臣、筒井 恭治、太田 勝一、小島 明夫

 

1986年度電子写真学会表彰

☆進歩賞(第3回)1件

高橋 隆一(大阪大学)

『有機光導電材料におけるドリフト移動度向上のための分子設計』, 第57回研究討論会, 1986

 

1985年度電子写真学会表彰

☆論文賞(第4回)1件

河村 尚登、北島 信夫、門脇 秀次郎(キヤノン株式会社)

『電子写真に於けるデジタル・カラー・プリンティングの中間調再現法(Ⅰ)—LBPに於けるレーザ・スポット径について—』, 電子写真学会誌 24(1), pp. 13-20 (1985)

 

☆進歩賞(第2回)1件

梨木 恵一(富士ゼロックス株式会社)

『コロナ帯電機のプラス放電ワイヤ表面における放電生成物の成長』, 第55回研究討論会, 1985

 

1984年度電子写真学会表彰

☆進歩賞(第1回)1件

武田 布千雄(株式会社リコー)

『フロート電極による電界強調現像方式』, 第54回研究討論会, 1984

 

1983年度電子写真学会表彰

☆論文賞(第3回)2件

*下河原 滋、**加藤 義明、***板倉 良介、横山 正明、三川 礼(*住友化学工業(株)、**三田工業(株)、***大阪大学)

『ポリ-N-ビニルカルバゾールにおけるExtrinsicキャリヤ生成機構(第3報)—分子内CT ComplexによるPVKの増感—』, 電子写真学会誌 21(3), pp. 169-175 (1983)

 

高島 祐二、石田 英輔、粒崎 繁、弓場上 恵一、下間 亘(松下電器産業株式会社)

『フィルタ粒子を用いたワンショットカラー複写法』, 電子写真学会誌 22(1), pp. 17-29 (1983)

 

1981年度電子写真学会表彰

☆論文賞(第2回)1件

高橋 通、細野 長穂、神辺 純一郎、豊野 勉(キヤノン株式会社)

『ジャンピング現像方式の現像機構』, 電子写真学会誌 20(1), pp. 8-17 (1981)

 

1977年度電子写真学会表彰

☆論文賞(第1回)1件

本庄 知、田口 誠一(富士写真フイルム株式会社)

『銀塩写真と対比した電子写真』, 電子写真 15(2), pp. 2_20-2_37 (1976)