複写機遺産第03号

キヤノン NP-1100

製造年 :1970年
方 式 :乾式電子写真NP方式
複写速度:10枚/分(B4/B5/A4)
所在地 :東京都大田区 キヤノン株式会社 CANON GALLERY

【学会誌へのリンク】
58 巻 1 号 p. 74-76 (2019)
https://doi.org/10.11370/isj.58.74

1968年4月,キヤノンは独自の技術である電子写真の新方式「キヤノンNPシステム」を開発し,1970年5月,電子写真の第3の方式として事務機に応用した複写機「キヤノンNP-1100」を発表した.

「ゼロックスの特許を使わずしてコピー機を作ることは不可能」と世界中の技術者が諦めるなか,独自の国産技術による複写機の開発をスタートした.数百件・数千ページに及ぶ英文特許網を回避し独自技術で完成したのが,NP方式の普通紙複写機NP-1100である.

NPプロセスの特徴は,カメラの露光センサーとして使用していたCdSを光導電層として使用し,感光層の上に絶縁層を被覆する感光体を使った画像形成プロセスである.

乾式トナー方式で特別な感光紙を必要とせず普通紙に複写可能である.画像はハイコントラストでシャープ,エッジ効果が無くハーフトーンの再現性にも優れる.

特許の壁に果敢に挑み全く新しい電子写真プロセスを開発したストーリーは,NHK総合テレビの人気番組「プロジェクトX挑戦者たち」で紹介された.

 
 


 
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