複写機遺産第07号

富士ゼロックス 2200

製造年 :1973年
方 式 :乾式電子写真方式
複写速度:A4 5枚/分 (最大B4)
所在地 :神奈川県南足柄市 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 技術歴史館(塚原研修所内)

【学会誌へのリンク】
59 巻 5 号 p. 501-503 (2020)
https://doi.org/10.11370/isj.59.501

「2200」は,富士ゼロックスが国内で初めて独自開発した乾式電子写真方式の事務用複写機である.1970年代初頭はゼロックス基本特許の有効期間が終了した時期で,各複写機・家電メーカーが続々と普通紙複写機を市場に送り出して本格的な競争時代の幕が開けた.日本でのみ発生した小型機市場の乱戦を征するため,富士ゼロックス自身による独自企画の独自商品として,世界最小の普通紙複写機に挑戦した.

前任機「813」をベースとして,小型化を図るべく,①はがきからB4サイズ,②用紙自動供給,③構造の簡素化・ユニット化・軽量化・無調整化などの新たな特徴を盛り込んで開発された.カスケード現像に必要なデベロッパー・コンベアを廃したパドル・ホイール式現像ユニットを採用してハウジングの小型化を図り,幅55cm×奥行50cm×高さ35cmと普通紙複写機として当時世界最小サイズの筐体を実現した.さらに,リボン・フューザーによるクイックスタートでウォームアップ・タイムをゼロとした.移動式原稿台を採用し,コピー速度は1分間に5枚,B4原稿の等倍コピーが可能である.

また,生産に関しては,従来の台車手送り方式による流れ作業ではなく,富士ゼロックスでは初となるパレットコンベアーを採用し,作業時間の安定化,生産スペースの削減などに貢献した.

 
 


 
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