複写機遺産第09号

リコー ニューリコピー DT1200

製造年 :1975年
方 式 :普通紙を用いた湿式方式
複写速度:20枚/分(A4)
所在地 :神奈川県海老名市 株式会社リコー リコーテクノロジーセンター

【学会誌へのリンク】
 61 巻 4 号 p. 334-336 (2022)
https://doi.org/10.11370/isj.61.334

ニューリコピーDT1200は,リコーが初めて発売(1975年)した小型湿式普通紙複写機(PPC)で,毎分20枚の高速コピー,卓上型としては初の2段自動給紙機構,さらに原稿台固定式など,ユーザー指向の機能により,世界的ヒットを記録した機種である.

リコー独自の非接触式のリバース・スクイズ・ローラ(RSR)の採用により,感光体上の余剰現像液を十分除去し,湿式でありながら乾式に迫るドライなコピーを実現.半乾燥状態で転写でき,かつ分散性に優れた湿式トナー(R-10)との相乗効果により,リアルな画像出力を可能にした.

RSRは,ローラの回転速度と,ドラム感光体とのギャップを調整することで排除液の増減を制御するシステムで,これにより,地肌汚れや定着不良などの発生を抑えている.

同機はまた,機械としての信頼性も極めて高く,特に広大な面積の北米市場で好評を博し,世界の湿式PPCの流れを変えた歴史的商品として,1991 年米「Copier Hall of Fame 」(コピーの殿堂入り)を受賞した.

ニューリコピーDT1200は,PPCに求められる機能や性能を実現したことで,その後のOA時代の到来を予感させる製品となったのである.

 
 


 
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