複写機遺産第14号

シャープ
シャープファックスSF-201

低価格帯で性能と使いやすさを追求した湿式EF複写機
Wet EF copier that pursues performance and ease of use at a low price point
 

発売年 :1972年
方 式 :EF湿式電子写真方式
複写速度:10枚/分 (A4)
所在地 :奈良県大和郡山市 シャープ株式会社
奈良事業所

【学会誌へのリンク】
 63 巻 4 号 p. 360-362 (2024)
https://doi.org/10.11370/isj.63.360

シャープファックスSF-201は,1964年電卓1号機を商品化しオフィスの効率化に貢献していたシャープが,事務機器の販売現場の声を受けて,1972年に電機メーカーとして本格的に複写機を商品化した第1号機である.

各社が複写機開発に取り組んでいた時代に,当社も本製品で,事務機事業分野への参入を果たし,以降の複写機技術開発が加速することになる.

SF-201 の構成と特長としては,駆動モーターからの動力を感光紙の送りローラに至る動力系に設けたスプリングクラッチを用いてタイミング調整し,原稿台の往復運動に変えることで,同期ずれを低コストで解消.独創技術により当時同価格クラス最速のA4毎分10枚を実現している.

本機の前面操作部には状態表示ランプと枚数カウンタ、プリントスイッチを配置し,ユーザビリティー性の向上と簡単操作を実現した.

オフィスの情報化が進む時代背景の中,33万円前後のクラスで当時最速の毎分10枚を実現し,小型で比較的安価であることから,中小企業や一般商店,学校等の事務作業の効率化推進に寄与した.

SF-201以降4年間にわたって実に10種類ものモデルを発売し,シャープ複写機の初期モデルシリーズの商品性の高さを物語っている.

 
 


 
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