環境負荷低減に貢献する電子写真技術・プリンティング事業
2023年度第2回ISJ技術研究会(通算第158回)
電子写真技術部会は,2024年2月2日に『環境負荷低減に貢献する電子写真技術・プリンティング事業』というテーマで,2023年度第2回日本画像学会技術研究会(通算第158回)を会場とオンラインのハイブリッドで開催しました.参加者は講師・技術委員を含め48名(昨年 46名)でした.(内,オンライン聴講者22名)
環境負荷低減というテーマの下,環境規制への対応やリサイクルヘの取り組みといった実践的な技術紹介をいただきました.一方では,プリントボリューム低下が続く中,印刷物の価値を上げるための画像処理技術や,お客様に寄り添った形でのデジタル印刷提供の取り組みを紹介いただき,デジタル印刷の可能性を示していただきました.さらには,加速するデジタル化社会における紙メデイアの利便性や.生成AIによるデータ量と必要エネルギーの爆発的拡大の中での電子写真の再定義と言った,電子写真技術に対する将来への提言もいただきました.
技術研究会での講演者と講演テーマは以下の通りです.
| 題目 | 講演者 | 所属 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 複合機・プリンタから排出される超微粒子UFPによる室内環境汚染とその抑制技術 | 醒井雅裕 | テクノプロ |
| 2 | 使用済みトナーカートリッジの再生によるサーキュラーエコノミーヘの貢献 | 宮原健輔 | ブラザー工業 |
| 3 | 画像処理からできる環境対応~感性の可視化による取り組み | 峯岸なつ子 | コニカミノルタ |
| 4 | コミュニケーションが変われば全てが変わる!?デジタル印刷だからできるコミュニケーション変革と環境貢献 | 楠 貴大 | コニカミノルタ |
| 5 | 紙の利便性と働き方の環境負荷低減のアプローチ | 柴田博仁 | 群馬大学 |
| 6 | 生成AI時代の情報と取得エネルギー | 平倉浩治 | HiRAK |
| 7 | パネルデイスカッション~プリンティングとSDGs~ | 全講師 |
最後に講演者全員参加によるパネルデイスカッションを行いました.今回のテーマである環境負荷低減についてはもちろんのこと,将来のプリンティングに関しての広い視点でも多くの意見交換がなされ,電子写真技術の将来への広がりを期待させる議論となりました.また,今回は電子写技術真研究会としては4年ぶりとなる会場での対面開催もオンラインと同時に行われ,参加者同士のコミュニケーションも活発に行われました.
電子写真技術は成熟技術と呼ばれて久しいですが,環境・エネルギー問題,デジタル化の更なる加速といった社会変化の中でプリンティングの価値も変わりつつあり,そこに電子写真技術がまだ貢献できることを再認識致しました.
今後も,更なる電子写真技術の発展に貢献するため,部会では引き続き魅力あふれる研究会を企画していきます.