電子写真技術研究会
『省⼈化・効率化に貢献するプリンティング関連技術』
〜開発・⽣産の現場からエンドユーザーまで〜
最近では、⼈⼿不⾜が深刻化する中、省⼈化や効率化の重要性が⾼まっています。社会のニーズに対し、プリンティング関連の省⼈化・効率化の技術は、皆さまのビジネスをより良くする⼿助けをすることができると考えています。 本年度のテーマは『省⼈化・効率化に貢献するプリンティング関連技術〜開発・⽣産の現場からエンドユーザーまで〜』です。技術研究会では、プリンティング技術がどのように未来を切り拓くのか、皆さんと⼀緒にディスカッションする時間を設けております。新しいアイデアや視点が集まり、実際の現場にどのように役⽴てられるか、⼀緒に探求していきましょう。
■開催日時: 2025年 2月 7日 (金) 10:45~17:15 (受付開始 10:15~) 予定
■場 所: ユニコムプラザさがみはら
(小田急線相模大野駅より徒歩2分)
相模原市南区相模大野 3 丁目 3 番 2 号 bono 相模大野サウスモール 3 階
URL: https://unicom-plaza.jp/access/index.html
■開催方法: 会場とオンライン (Zoom meeting) のハイブリッド開催
■プログラム
時間 | 題目 | 講演者 | 所属 | |
10:45-10:50 | 実行委員長 挨拶 | |||
1 | 10:50-11:25 | サロゲートモデルと多⽬的最適化を⽤いた定着器設計⼿法 | 吉岡 広起 中尾 修⼀ | キヤノン株式会社 |
2 | 11:30-12:05 | 感光体外観検査の進化 〜光沢表⾯3D計測技術とAIの活⽤〜 | 駒宮 ⼤介 桑原 宏萌 瀧⽥ 浩平 | ⼭梨電⼦⼯業株式会社 株式会社リコー 株式会社リコー |
12:05-13:05 | お昼休憩 | |||
3 | 13:05-13:40 | インライン針なし綴じ技術の高性能化 | 荻野 孝 | 富⼠フイルムビジネス イノベーション株式会社 |
4 | 13:45-14:20 | インテリジェントメディアセンサーによる紙種判別技術を⽤いた 操作の⾃動化と⽣産性向上 | 辻本 隆浩 | コニカミノルタ株式会社 |
5 | 14:30‐15:05 | かんたんカラーマネジメントソリューション︓ RICOH Auto Color Adjuster | 曽根 拓郎 | 株式会社リコー |
6 | 15:10-15:45 | RFIDライター搭載複合機で実現する効率化の取り組み | 栗⽥ 栄三 | 東芝テック株式会社 |
7 | 15:55-16:50 | パネルディスカッション ~省⼈化・効率化に向けたプリンティング技術の未来~ | 全講師 | |
16:50-16:55 | 電子写真技術部会主査 挨拶 | |||
16:55-17:15 | オーサーズインタビュー(会場のみ) |
■アブストラクト
サロゲートモデルと多目的最適化を用いた定着器設計手法 吉岡 広起、中尾 修一 (キヤノン株式会社) 【概要】 現在、LBPの定着器設計において、上流設計から机上で素性の良い構成を求める効率的な設計手法の開発が求められている。しかし、数値解析を用いて性能間にある多数のトレードオフの関係を把握しつつ、最適な構成を求めることは解析時間の観点から困難である。本報告では、数値解析をサロゲートモデルによって高速化し、多目的最適化によって効率的に最適な定着器を設計する手法について報告する。 |
感光体外観検査の進化~光沢表面3D計測技術とAIの活用~ 駒宮 大介 (山梨電子工業株式会社) 桑原 宏萌、瀧田 浩平 (株式会社リコー) 【概要】 感光体の製造工程で発生する塗膜欠陥は異常画像の原因となることから、外観検査による確実な検出が求められる。従来は人の目視検査が主流であったが、自動検査技術の向上による省人化が進められている。本講演では、独自の光沢表面3D計測技術によって一般的な撮像光学系では困難だった特異な欠陥の検出を実現した事例、および不良品の流出防止に伴う良品の廃棄ロスを抑えるべく、AIによって検査の正答率の向上を実現した事例を報告する。 |
インライン針なし綴じ技術の高性能化 荻野 孝 (富士フイルムビジネスイノベーション株式会社) 【概要】 針なし綴じは、鋭利な金属を使わないため安全で廃棄物もなく、近年、食品工場や児童施設などで利用されるなど、ビジネス用途での需要も増加してきた。複合機メーカ各社は、この針なし綴じを複合機の後処理機に実装し、印刷から綴じまでを自動化している。2021年に発売した弊社のApeosシリーズでは、綴じ部周辺の用紙の微小変形に着目して歯型や機構を最適化し、複合機として初めて10枚綴じを可能にした。特に、横2カ所綴じでの綴じ強度確保は難易度が高く、これを実現した綴じ技術について報告する。 |
インテリジェントメディアセンサーによる紙種判別技術を用いた操作の自動化と生産性向上 辻本 隆浩 (コニカミノルタ株式会社) 【概要】 コニカミノルタは、複合機の操作や設定漏れによる紙詰まりや画像品質の低下を防ぐため、新技術を導入しました。「紙特性のセンシング技術」と「自動判別アルゴリズム」を活用して、用紙を正確に識別し最適な印刷を行います。市場分析から得たデータにより、生産性も向上しました。インテリジェントメディアセンサーは、多様な用紙特性を見極めながら操作時間を短縮し、印刷中の紙の変化も検知してリスクを最小限に抑えます。 |
かんたんカラーマネジメントソリューション:RICOH Auto Color Adjuster 曽根 拓郎 (株式会社リコー) 【概要】 商用印刷業界において、色調整工程は人手で行われる煩雑な作業のため、生産性向上の妨げとなっていた。RICOH Auto Color Adjusterは、高速かつ高解像度の分光測色技術を用いたカラーマネジメントソリューションであり、「かんたん色調整」と「色見本合わせ」機能によって、誰でも簡単に色調整ができる。このソリューションにより、色調整時間の短縮や色品質の安定化を実現し、生産性向上に貢献するとともに、新しい仕事の受注や高品質な商材の受注を可能にする。 |
RFIDライター搭載複合機で実現する効率化の取り組み 栗田 栄三 (東芝テック株式会社) 【概要】 製造・物流・販売の現場では、3K(きつい・汚い・危険)などの要因により、人材不足や高齢化が深刻化し、作業時間の短縮や業務負荷の軽減が求められています。解決手段として、IoT、AI、ロボットなどを活用した自動化、効率化、省人化のニーズが高まっており、その中でもRFIDの利用シーンが増加しています。本発表では、RFIDライター搭載複合機を用いた効率化の事例を交え、取り組みや課題について紹介します。 |
■対 象: イメージング関連事業で、電子写真に関わる技術者の方。
省⼈化・効率化技術に興味がある⽅
■参 加 費: 会員・維持会員・協賛学会員 (不課税) 7,000円
非会員 (課税) 11,000円 (うち消費税1,000円)
学生 (不課税) 2,000円
(会員証、維持会員証を提示願います)

■参加登録について
下記のURLまたはQRコードからお申し込みください。
https://questant.jp/q/ISJ_160th_TEC
・申し込み締め切り日: 2025 年 1 月 31 日 (金)
・参加登録返信メールに添付している請求書に従って事前振り込みをお願いします。
・参加費を振り込まれた方に参加URL とテキストpdf を送付します。
*2月 3日までに参加費の振り込みがないか、振込をされた方の確認が出来ない場合、参加のため
のURL などのご連絡が出来なくなりますのでご注意ください。
(別の支払方法をご希望の場合はWeb 参加登録後、学会事務局にお問合せ下さい)
■主 催: 一般社団法人 日本画像学会
〒 164-8678 東京都中野区本町-9-5 東京工芸大学内
℡:03-3373-9576、Fax:03-3372-4414
URL: https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/
■協 賛: 日本印刷学会、画像電子学会、日本写真学会
■企画運営: 日本画像学会 技術委員会電子写真技術部会